ネムノキ
合歓の花は小学生の頃学校の裏山にはえていて、この時期昼下がりの授業中ぼんやり外を眺めながら見ていた。花の形がぼんやりしていて、しかも色もぼんやりしている。梅雨時の煙ったような裏山に見える花は実に幻想的とも、神秘的とも言える花であった。しかも、不思議と我々子供の手の届かない所にあったのでなおさらその思いは強かったと思う。
中学、高校とあまり真面目に勉強もしなかったが、山の方へ行くこともなく、大学は長崎だったのでネムノキは全く見ることがなかった。
ところが仕事で三重県の志摩地方に住むことになった。なんとそこはネムノキがあちこちにはえていて、ごく身近で花の観察をすることができた。そうそう、「合歓の郷」というレジャー施設はすぐ隣であった。
この花を何と例えようか、箒のようなでは夢がない、極楽鳥の羽のようだと思いつつ、よく考えたら極楽鳥の実物を見たことがなかった・・・・・
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