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2006年7月20日 (木)

ヒオウギガイ2

Paburoba ヒオウギガイを食べたら種苗生産のことを思い出した。というか今でもこの頃の夢を見るのだ。

ヒオウギガイを産卵させ精子を混ぜて受精させ、30リットル水槽に入れておくと底に沈殿する。翌朝孵化したヒオウギの幼生は水面に浮上しているのでサイフォンで浮上した元気な幼生だけを別の水槽にとる。すぐに良く攪拌して5ccのサンプルをいくつか取り、cc当たりの幼生数を計数。そして500リットル水槽へ一定数入れて約20日間浮遊幼生の飼育が始まる。

殻長100ミクロンに足らない幼生だから、餌は当然植物プランクトンを培養して与える、植物プランクトンは「餌料プランクトン」として実績のあるものが各水産試験場などで純粋培養されているので、それを種としていただいてきた。

この餌の培養という仕事が結構大変で、30リットルの水槽を棚に数十個並べて、蛍光灯の光を与えると室内の温度はぐんぐん上昇してプランクトンが枯れてしまう。

Chaeto3 そこでクーラーでひやしながら培養しなければならないのだが、今度は純粋培養のように培養海水をオートクレーブできないので、どうしても他のプランクトンが混じりやすく、結果細胞数が伸びなかったり枯死してしまうことが良くあった。

私が現在見る夢は必ずこのプランクトンを枯らしてしまった夢。それも自分の横着さからである。そうすると「また一からやり直しだなぁ~」と思いながら眼が覚める。

実際には二重三重に保険をかけてあるので、クーラーが停まってしまわない限りこのようなことはないし、一度もなかったのだが何故かこの夢を良く見る。

余談だが餌として与えるプランクトンも数を計数して、ヒオウギガイの飼育水1ccに何個というように与える。上の写真は血球計算盤に載せて計数しているプランクトンである。調子がよいと800万細胞/ccくらいまでは増殖した。

試験場などのお金のあるところでは、やはり血球も計数出来るコールターカウンターを使用していたがこれを使うと飼育水の残餌プランクトンも計数出来るので。ヒオウギガイの幼生が一日当たり何個のプランクトンを食べた、ということも計算できた。

この仕事をやめて20年・・・トラウマになっているのかなぁ・・・・・

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