ツルナ
岬の先端に近いところで前が内湾、裏が砂浜で外海を臨んでいた。当然近くに食堂などなく自転車か時には伝馬船で買い出しに行き、自炊をしていた。
魚はいや、肴か?夕方が近くなると一人ずつ足ヒレとマスクを持って裏の海に調達に行った。ごくごく希に黒鯛の活き作りなんて夕食もあった。
もちろん自炊では野菜不足になりがちであったが、数人で共同生活をしていると色々な知識を持った人間がいるもので「ツルナ」は食べられるということを教えてくれた、おひたしにすると癖もなく貧乏学生にはありがたい食材であった。
世界中に分布するというから当然この三河湾でもよく見られる。
今海岸が津波などの災害に向け強化されて砂浜が少なくなってしまったが、コンクリートブロックの隙間にしっかり根を張り、むしろ増えているくらいだ。
蓚酸を多く含むと言うから、石持ちの人には要注意かもしれない。
沖合に見える島は佐久島。
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