スダジイ
一色町には天然林が全くないと以前話したが、それは本当である。ただ町内あちこちに神社や寺はあるし、公園もあるのでいろいろな木が植えてあり、季節ごとの花や木の実を楽しむことはできる。 先日、ネット仲間のKさんが一色さかな村に遊びに来て、ついでに三ヶ根山や吉良町の華蔵寺(吉良家の菩提寺)を案内した。華蔵寺の裏山はスダジイの群落が見事で、春には花で薄黄色になるし、匂いもすさまじい。
Kさんは奈良県の出身で現在は京都府に住んでおられるが、スダジイ(俗に言う椎の木)はあまり見たことがなく、椎の実も食べたことがないという。
年代は同年代、私たちの頃は自分のおやつは自分で確保していた頃だから椎の実はご馳走であった。ただ、生で食べると粉っぽかったのでフライパンなどで炒るという一手間をかけた方が良かったが・・・・・。
確かによく考えると、山へ行って椎の実やアケビ、栗の実を取る仲間に女の子はいなかった。
そこでKさんに本格的な秋になったら椎の実をプレゼントしようと、ある公園に探しに行ってきた。ここには他のいろいろな木に混じってスダジイが数本植えられており、一昨年は大量に椎の実を拾ったことがあるのだ。 ここの木は当然植えられたもの、まだ年数が経っていないので高さは数メートルといったところ。
見あげてみると、3本ほどの木に椎の実がなっているのが見える。実のカバーとなるクッションはドングリのベレー帽の形と違って、実全体を覆っている。
しばらくあちこち見上げていると、数枚の葉だけが虫に食われたようになっている。そのうちの一枚をよく見ると。裏にイラガの仲間の小さな幼虫がびっしりと並んでいるではないか。
他の木でもこのような所があるか探してみたが、他には見られない。面白くなって、雨の中 傘をさしながら写真を撮っていたら、モゾモゾ、ゾロゾロ動き出した。黒い目のようなものが見えて、なかなか可愛い顔をしている。
小さくても刺されると強烈な痛みがある。
椎の実は確認したので、秋の収穫時期が楽しみだ。
| 固定リンク
« ムクノキの実その後 | トップページ | マテバシイ »
コメント
今晩は
私もkで始まります。
スダジイは普通の椎より大きくて効率よく食べられるのではと思います。図鑑には美味しい椎と載っていたり、そうでもないとあったりします。本当はどちらでしょう。
夜店で売っている椎は奄美大島産らしいです。
からっぽ親父さん、収穫時にはよろしく。
投稿: こびんす | 2006年9月 6日 (水) 22時38分
ウバメガシもよくいらがの幼虫がつきますね。
年によって大発生しますが、どういう関係かしら。
洗濯物に毛が飛んできたりするので、とても可愛いとは思えません。
投稿: こびんす | 2006年9月 6日 (水) 22時41分
ネットで調べてみると、シイはスダジイとツブラシイが同属でマテバシイは別属だと記してあります。
私が昔食べた、まん丸に近いシイがツブラシイなら確かに生で食べた時にそちらの方が美味しかったですね。食感と香りも良かったように感じました。
他にも形が非常に細長いものや、かなり小粒なものがありましたが、種が別なのか個体の変異なのかは不明です。
こちらではイラガの仲間は柿の木によくつきます。秋でもないのに葉っぱを全部食べ尽くして丸坊主になることもあります。
他には、ナンキンハゼでもよく見ますね。
ウバメガシは細長い毛虫がよく見られます。
所変わればということで面白いですね。
椎の実はあまり競争相手がいないので、沢山手にはいると思いますよ。
投稿: からっぽ親父 | 2006年9月 7日 (木) 06時42分