海岸の鳥
海岸の波消しブロックの上にシギたちが20羽ほど泊まって休んでいる。海岸から垂直に伸びたこのような場所は、100mおきくらいにあるのに、鳥たちは散在せずに一カ所に居ることが多い。しかも種類が違うにもかかわらず。
急に、頭を羽の中に突っ込んで寝ていたシギたちが起きだしてバタバタし始めた。といっ て危険を感じたのではなく先端に停まっていたコサギが陸地の方へ移動し始めたのだ、その移動の仕方がドタバタと周囲に遠慮のない動きなので、シギたちがうるさがっているようだ。シギも危険を感じたわけでもないので、遠くに飛び去ろうとはしない。
おかげで大きなシギが「オオソリハシシギ」ではないかと、見当がついた。すぐ近くに「ソリ ハシシギ」がいて両方ともクチバシが上に反っているのが特徴である。
コサギは相変わらず不器用な歩き方で、しかし少しずつ下に降りてブロックの間の餌を探し出した。一体何を捕まえるかとじっと見ていたら、それはフナムシであった。長いクチバシと、首、それに足は確かにこのような場所では獲物を捕まえやすい。
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