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2006年11月 4日 (土)

ナミベリハスノハカシパン

Kashipan1 昨日拾ってきたカシパンは、あまり自信がないが、ナミベリハスノハカシパンではないだろうか。漢字で書けば【波縁蓮の葉菓子パン】といったところか。

8月28日の散歩の際に見つけたものは、ブンブクチャガマの仲間で、これらは全く不思議な形をしているがこれでも棘皮動物、ウニの仲間である。上面にはまるで着物につける家紋のような、模様「花紋」が見える。中央の小さい穴は「生殖孔」で4つ見える。なぜ、花紋の花弁のような模様が5つで、それに付随するように見える生殖孔が4つなのだろうか、以前採卵したことがある、アカウニなども生殖孔は5つだったし、棘皮動物ってのは5つの数字に縁があるのではないかと思っていた。ヒトデも五角形が多いし・・・・・。

Kashipan2 これが裏面、中央の穴に生前は口器aristortle's lantern(アリストテレスの提灯)があったはずだ、同じ不正形類でも、以前のブンブクチャガマの仲間には、そのaristortle's lantern(アリストテレスの提灯)がないという。

では、肛門はどこにあるかというと、波を打つ縁(へり)の部分に小さい穴があいている。

何度眺めても、実に不思議な形をした生物である。砂地の海岸で生き残るためには、確かに波の影響も最小限にくい止められる、この姿がよいのだろう。

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コメント

棘皮動物は動物学者を困惑させる連中です。
5放射で4つ穴のカシパンは当たり前に生きていますね。誰かその中を詮索していたかどうか、記憶にありませんが、和名にもヨツアナカシパンがあったような気がします。生殖細胞を出す穴が4つになっているのは、左右相称性が進んでしまったのかもしれません。

クモヒトデ類には肛門はないし、オニヒトデなどには複数の肛門が開いている個体がいるし、いい加減な連中です。要するに、出すものがあれば、どこからか出せばよいわけで、クモヒトデさんたちはイソギンチャクみたいに口からペッペするわけで、ヒトデたちも固形物は入り口から戻します。オニヒトデの肛門はおしっこみたいな雲状の排泄液を放出するだけなので、小さな穴です。

投稿: beachmollusc | 2006年11月 6日 (月) 01時49分

確かに図鑑を見ると、標準和名【ヨツアナカシパン】ってのがありまして、ああ、これこれと思ったら、ほとんどの種が四つ穴でした・・・・・

お話を聞いていると、本当にいい加減で、かえって好きになってしまいそうです。
オニヒトデはサンゴを食害すると聞きますし、実際に見たこともあるのですが、他の生物も食べるんでしょうか?飼育するときに、生きたサンゴを放り込むわけにもいかないでしょうから、どのようにするのか急に疑問に思いました。

投稿: からっぽ親父 | 2006年11月 6日 (月) 07時03分

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