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2006年11月23日 (木)

珊瑚

Sango 便利な世の中になったもので、昔読んだ本をもう一度読んでみたいと思って、本棚を探すと見当たらない「そういえば、面白いからと、友人に貸してそのままだ」仕方ない、本屋へ行ってみると、なんと絶版になっている。「なんで、あんなに素晴らしい本、いやあの作家の本が絶版なんだ」と怒って帰るが、あとは古本屋を探すだけになってしまう。しかし、それも田舎にいると難しい。

このサイトは
http://www.kosho.or.jp/
各地の古本屋さんが登録されており、一軒一軒目的の本を探さなくても、一括で検索してくれるので、とても探しやすい。

というわけで、今回は札幌から魚類図鑑を、神奈川県から新田次郎さんの「珊瑚」を取り寄せた。
この小説は、昭和53年に初版が発行され舞台が明治後期の長崎県五島列島、ということもあり、卒業して長崎を離れた私は長崎という言葉自体が懐かしく、しかも新田次郎ファンだったので早速買い求めた。

三人の珊瑚採りの若者と、一人の少女の数奇な運命、作者の見事な海の描写にすぐに引き込まれ夢中で読んでしまった。そしてこんなに面白く、長崎を懐かしく感じられるならと、海外青年協力隊でホンジュラスへ行って現地で活躍している友人に送ってしまったのである。すぐに、自分の分は買い戻しておいたのだが、今度は同じくケニアに行っている友人から、音楽のテープと何か本を送ってくれとの手紙があり、これまた送ってしまって、しばらく補充せずにおいたら前述のごとく、絶版になってしまったというわけである。この本に関しては、このようないきさつを昨日のことのように憶えていて、なんの後悔もないのが快い。

本を開いてみると、二段組みの細かい字がびっしりで、老いた目には厳しいものがあるが、少しずつ読んでいこう。しかし、良いものがいとも簡単に消え去っていく、この時代寂しいような恐いような、複雑な気持ちである。

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コメント

新田次郎の「珊瑚」は文庫本で持っています。
以前の商売ではサンゴはキーワードだったため、何でもかでも、サンゴがついている情報を集めました。昔のサンゴ漁業について現場の様子がよく描写されていたので面白く読んだだけでなく、勉強にもなりました。
日本の珊瑚漁業は江戸末期の土佐沖から始まって、明治以降は男女群島、小笠原、琉球列島などに広がりました。どこでも乱獲で資源枯渇を招いていますね。私が沖縄に赴任した四半世紀前には沖縄県内に珊瑚漁業者は一つだけになっていたようです。

投稿: beachmollusc | 2006年11月23日 (木) 08時41分

beachmolluscさん、おはようございます。

大学生になるまで、造礁サンゴと宝石のサンゴの意味が分からなかったです。
そして、今考えてみれば一番はじめサンゴの仲間を自然の状態で見たのが、昭和47年4月長崎の式見海岸で、おそらく「トゲトサカ」でしょうか、鮮やかな赤い色に驚いたものです。

未だに宝石のサンゴは生きているものを見たことがないですが、一度見てみたいですね。

昔は桃太郎さんなどの昔話の絵本で、鬼から奪った財宝の中に木のようなサンゴらしきものが描いてあるのを見て、想像するしかなかったんですね。

投稿: からっぽ親父 | 2006年11月24日 (金) 07時14分

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