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2006年12月23日 (土)

クチナシ

Kuchinasi お客様の庭の小さいクチナシの木の実が色づいていた。

黄色い着色料として有名だが、これを頻繁に利用する地域と利用しまい地域があるが、やはり野山に自生しているか否かによると思う。ここ一色町では、自生していない。

その昔、志摩地方に住んでいた頃はよくクチナシで染められた漬け物や、あられをいただいたことがある。あられは、独特の癖があったような記憶があるが、定かではない。

クチナシの一番の思い出は、その志摩地方でのこと。その頃、二枚貝の種苗生産と育成をやっていたので、地元のおばちゃんたちにアルバイトで来てもらっていた。ある時、昼食用のお茶葉が切れてしまって、きょうはお湯しかない、といったとき、一人のおばちゃんが林にはいって行き、クチナシの葉の付いた枝を一握り持ってきた。何をするのかと見ていたら、ガスの火の上で燃えないように炙って、やかんの湯の中につっこんだ。お茶がないときの、緊急代用茶だということだ。

お茶のような苦みはないが、青臭くもなく清々しい良い味だったことを覚えている。

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コメント

くちなしの赤い色がほんのりとしてて
何となく暖まりますねー♪
くちなしのお茶ってどんなかなー^^

投稿: | 2006年12月23日 (土) 18時55分

花さん、こんにちは。

所変われば品変わると言いますが、いろいろ風習も変わり、面白いですね。
志摩地方では、海岸の林はアカマツやウバメガシ、ミツバツツジ、ヤマモモなどで形成されていますが、クチナシやアセビなどの小さい木も多く、それでこういったことが可能なんでしょうね。植えてあるものでは叱られてしまいますから。

近くにクチナシの木があったら、枝を折ることはできないでしょうから、葉を数枚いただいて、フライパンなどで軽く炙ってからお茶にしてみると良いかもしれません。

春の若葉の方がよいと思います。

投稿: からっぽ親父 | 2006年12月24日 (日) 13時34分

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