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2007年1月25日 (木)

時代考証

Gairai1 それほど大げさなものではないが、現在時代劇を撮影しようとすると、自動車の轍や電信柱など、時代考証を考える以前のものが邪魔になって、撮影場所に苦労していることだろう。

しかし、それらの現時代の物体ではなく、実は植物にもその時代にはあるはずもない、という花が結構、時代劇に登場しているのではないかと、ネットで【時代劇>帰化植物】と調べてみると、やはりあるある。http://outer.city.rikuzentakata.iwate.jp/kakuka/hakubutu/sijou_hakubutukan/kika/kika8.htm一番有名なのは、やはり花もよく目立つこのキショウブ。リンク先にも書いてあるように、ヨーロッパから中近東の原産で、明治末に花卉として導入されたというから、それ以前の時代劇に出てくるのは不思議である。

上の写真は、朝日新聞で出している【藤沢周平の世界 創刊号 蝉しぐれ】の中で、藤沢周平さんについて書かれているページに挿入されている、おそらくハルジオンであろう。この花は、映画「蝉しぐれ」にもフォーカスをぼかしながら出ていた。ハルジオンは1920年ごろに帰化し、第二次世界大戦前、関東を中心に広がったそうだ。もし類似のヒメジョオンなら、1865年頃に鑑賞用として導入され、明治年間から各地に帰化したらしいから、これも時代劇にはそぐわない花なのだろう。

Mkarukaya さて、もう一つ。
これはメリケンカルカヤといって、近年急速に繁殖しているイネ科の植物である。北アメリカ原産で、第二次大戦以降に帰化したというから、本当にまだ新しい。この植物が、昨年話題になった時代劇の終盤、決闘場面で見られた・・・・・ような気がする。場面設定は、東北。撮影場所は、大井川の河原だという。

この植物、関東以西に広く分布しているという。

ただ、きれいな花が咲いているわけではないので、はっきりしたことは言えないが・・・・・

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