福袋
連日のアンコウネタである。一仕事終わって市場を冷やかしていたら、魅力的なアンコウが出ていた。魅力的とは、美味しそうという意味でも、安価だという意味でもなく、胃袋が異様に膨れているアンコウである。
アンコウは悪食で、時には深海から浮上してきて海上で泳ぐカモメなどの海鳥も食べてしまうというが、アンコウにしてみれば鳥であろうが、魚であろうが同じ餌と認識しているのだろうから、余計なお世話であろう。というわけで、胃袋の中には何が入っているのかとても興味がある。もしかしたら、とんでもない深海の珍品???が入っているのかもしれない。
その前に、
http://www.zukan-bouz.com/fish/ankou/ankou.html
キアンコウとクツアンコウの外観の違いを坊主コンニャクさんのサイトを参考にしてみると、ちょっと見にくいが鰓蓋近くの棘は単純に一本なので、キアンコウということに決定してしまう。
アンコウを解体していくと胃袋のごつごつした感じが伝わってくる、固いのだ。胃壁は完全に弛緩してゴム風船のようになっている。胃袋を切っていくと、かなり消化し始めた2尾の魚が見える、表面がどろどろしているので魚種が分からない。洗ってからトレイにのせてみると、なんとこれはホウボウとワニエソではないか、ワニエソの全長が27cmくらいあるのでかなりのボリュームである。一番上のアンコウののったトレイと同じものなので、大きさを比較して頂ければわかる。
もちろん、確認撮影後捨ててしまったが、胃袋は良く洗って食べることにした。
え?どちらが悪食???
| 固定リンク | 0
コメント
どちらが悪食? 甲乙つけがたいですがやはりおぢさんを含めた私達でしょうね~。
ところでこの鮟鱇をどのようにしてやっつけたのでしょう?胃袋はよく洗って焼いたのでしょうか?
投稿: 北割H | 2007年3月30日 (金) 22時38分
胃袋は細切りにして、鍋に入れて食べました。
コリコリシコシコした食感でとても美味しかったですよ。
この時期なのか、この地区なのかは分かりませんが、難点は肝が小さいことですね。もう少し大きいと違う楽しみもできるのですが。
投稿: からっぽ親父 | 2007年3月31日 (土) 16時21分