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2007年9月15日 (土)

魚の本

Book1 鹿児島のTさんからお魚関係の本が2冊届いた。彼女の出身は長崎なので、今年夏、『長崎歴史博物館』で催された、特別企画展『シーボルトの水族館』のために作られたものが一冊、もう一冊は出羽慎一さんというかたが作った『桜島の海へ』という水中写真の本である。送ってくれたTさんは鹿児島水族館の魚類同定などのボランティアをしているので、その関係のお友達ということらしい。

シーボルトは江戸時代末期に日本に来て、多くの生物の標本やその生物の絵を日本の絵師に描かせ、オランダに持ち帰って研究をした(シーボルトはオランダ人ではなくドイツ人)日本の生物、とりわけ魚類研究の先駆者といっても良い。

その標本や絵が、今でもオランダ、ライデン博物館に残っていて、それらの展示会を故郷長崎で行うということで、Tさんからもお誘いがあった。しかし長崎は遠く、展示中に行くことは出来なかったのでTさんが気を利かせて、資料を送ってくれたのである。

中には人魚の剥製などもたくさんあり(もちろん合成だが)写真を見ているだけでも、とても楽しい。魚やエビの絵は見事な色づかいと忠実な描き方で、写真とは違う説得力があり、技術の高さを感じさせる。また、シーボルトの助手ビュルガーのコメントも紹介されていて、カゴカキダイは「・・・夏にときどき長崎や島原の湾で捕れる・・・」ハリセンボンは「この魚はとても珍しく、私の所には大村湾から届けられただけである。その肉には毒があると考えられている」とあり、カゴカキダイは30年ほど前の長崎では沿岸で潜ればもっともポピュラーの魚であったし、ハリセンボンは日本海で大量発生して嫌われているので、その比較が面白いし、ハリセンボンには毒はない。

Book2 最後にもう一つ、魚別にグラバー図譜との絵の比較があるが、「ウナギAnguilla japonica」の絵が少しおかしいのでそのまま計測してみた。吻端から背鰭の基部をA、吻端からしり鰭の基部までをB、全長をCとし、(A-B)÷C×100が0~5は短鰭型7~17が長鰭型という仲間に分けられ、japonicaは長鰭型に属するのだが、この上の慶賀さんという絵師が描いたウナギは4であるから、短鰭型でありjaponicaではないことになってしまう。短鰭型のウナギはボルネオなどの南方に数種類いるだけだから、当時の日本で混獲されるはずもなく、絵師の測定ミスであろうが少し面白かった。ちなみに、下の絵グラバーさんが描かせたウナギは10であるから、合格である。

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コメント

鹿児島ですか。鹿児島は0歳の頃から行っています。他ならぬ母親の故郷なので…。

大隈半島の最南端まで行って、太平洋を眺めてみたいと思っています。

投稿: &oh | 2007年9月15日 (土) 22時41分

おはようございます。

家のパソコンの調子が悪いので(というより全く起動しませんが。)失礼しました。
そうでしたか、&ohさんのお母様は鹿児島出身でしたか。

美味しいものがたくさんあって良いところですよね、私も観光地へは行ったことがないのですが、奄美大島や沖縄へ船で行くときには中継地として留りました。
学生時代なので、豪遊は出来ませんでした。

投稿: からっぽ親父 | 2007年9月18日 (火) 07時11分

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