遅咲きじじい
小林よしのりさんの「遅咲きじじい」が面白いので、単行本を取り寄せて購入した。通常コミックの単行本は500円くらいだが、これはやや大判で装丁も豪華、1000円という良いお値段であった。
もともと、小学館から月二回発行されている漫画雑誌「ビッグ・コミック」に不定期に連載されている漫画で、定年退職した62歳【遅咲散太郎】(さんたろうではなくて、ちりたろうと読む)が主人公。
老いていくことへの抵抗、若さへの執着、色気・・・・・先だった妻(散太郎のあまりの我が儘に幽霊になって出てくる)は「あなたは遅咲きなのよ・・・」と言う。何が遅咲きかといえば、【男としての魅力】が遅咲きだということだろう。
孫がいじめっ子になっているのを、逆に弱点をいじめられっ子に教えて、立場を逆転させるなど、真剣に孫に対抗していく。一切媚びることはない。
他にも散太郎の加齢臭を慕う【ミキータ】という匂いフェチの若い女性、あからさまカツラの【毛微光一】などユニークな登場人物がいっぱい。
とにかく面白く、年老いていく我々には参考にしなければならぬことが多い。ぜひ一家に一冊。
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