ハタハタの耳石
新タマネギをいただいたので、三河湾産ではないハタハタの南蛮漬けを作ってもらった。実にシンプルにハタハタと新タマネギだけである。せめてタカノツメなんぞをアクセントに加えて欲しかったが、下手に何か言うと出刃包丁が飛んでくるので何も言わない。
南蛮漬けは骨が硬い方が美味しいかもしれないと以前言ったような気がする。ヒメジや小鯛の南蛮漬けは長崎の郷土料理だった。
ハタハタの南蛮漬けは、鰭も骨も見事に柔らかくなってこれはこれで美味しいが、ヒメジの骨の美味さには負けるような気がする。また、身より頭が美味しいのだが、頭を食べると「ガリッ」という音と、砂を噛んだような食感。何匹食べても同じなので、耳石ではないかと頭を分解してみたら1対の石灰化したような石が出てきた。
5mmくらいあるので魚体に比べて大きい。また非常に脆いので、歯で噛みしめると、バラバラになって砂を噛んだ食感になるのだろう。
他の骨は酢によって柔らかくなっているのに、耳石だけはいくら漬け込んでも柔らかくならないらしい。
耳石とは平衡感覚をつかさどる器官だと聞いたことがある。イシモチでは大きくて有名だというが、まだ見たことがない。またこの耳石には年輪が刻まれるので、魚の年齢測定に役立っていると聞いた。
しかし、さらにシラスウナギの耳石を削って調べてみると、日齢までが分かるのだと聞いた。南太平洋の海山で産まれたウナギの卵はふ化して、日本近海にレプトケファルスとして接岸、その後シラスウナギに変態するが、それには約180日が経過しているのだと聞いた。
しかし、シラスウナギの耳石ってどうやって取るのだろうか?
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コメント
南蛮酢漬け美味しいですよね。
ボクも時々作ります。はじめて作ったとき
南蛮酢をいうのが、売っているのだと思って
スーパーを何軒も調べました(笑。
スーパーで酢漬けを買うと驚くほど
高いですよね。ハタハタは数回した食べたことが
ないので耳石は気づかなかったです
投稿: ゴウ | 2008年4月17日 (木) 00時18分
私もギンメダイの頭を食べていて、耳石を見つけました。調べたら炭酸カルシウムが主成分のようですね。かなり安定で、塩酸などの強酸でないとすぐには溶けないみたいですね。
投稿: 越後屋久三郎 | 2008年4月17日 (木) 06時19分
ゴウさんおはようございます。
南蛮漬けは「小アジ」なんぞが定番ですが、小魚であればいろいろやってみて、保存食にすると便利ですね。本文に書いた「ヒメジ」は少々骨が硬いですが、数十匹で2~300円の時があるのでお買い得です。
ハタハタは頭を食べない方がよいかもしれません。
投稿: からっぽ親父 | 2008年4月17日 (木) 07時10分
越後屋さん、おはようございます。
今朝は大きなカイワリ1尾500円ってのを買ってきました。
さ~て、どうやって食べるかな?
確かに炭酸カルシウムが主成分ってのはうなずけますね。造礁サンゴや脆い貝殻のようでした。
まだ保存してありますが、柔らかくならないですね~。
投稿: からっぽ親父 | 2008年4月17日 (木) 07時13分