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2008年8月 2日 (土)

またアカガイ

Akagai1 アカガイがあったので買ってきました。なんと、500円でお釣りがこないという、私にとってはかなり高価な買い物です。

前に買ったときは、これよりも小さなものでしたから、下ごしらえは楽勝と思ったのですがこれ、殻からはずすのに難儀ですね。殻の縁がギザギザで噛み合っているので、包丁が入らないのです。

仕方ないので、バリバリ割りながら剥きましたよ。でも、産卵期が終わったばかりなのか、身が痩せています。中に二つばかり卵を持ったものがありましたが、身の部分が小さいので捨てました。やはりこの時季の二枚貝はあまり良くないのかな?

Akagai そうそう、以前アカガイは血液にヘモグロビンが含まれる、と書いたら越後屋さんが「貝類は血球は存在するのでしょうか?それともタンパク質がむき出しのまま循環しているんでしょうか?」というご質問がありました。もちろん、私専門家ではありませんのでお答えできませんでしたが、今回アカガイの血液を顕微鏡で観察してみました。

これがそうです、いびつな球形をしたものが沢山存在します。血液そのものを見たら、あまりに多いので生理食塩水で薄めてから、携帯電話でパチリ。血球らしくも見えますが、断定はできません。

ご存知の方が居られましたら、ぜひ教えてください。

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コメント

見習い時代、よく赤貝を剥きました。その性格が大雑把な立つ人は細かい作業が大の苦手で何個も没を出しては、こっそり盗み食いしてました~(^^)

投稿: 立つ人 | 2008年8月 2日 (土) 16時35分

アカガイの仲間の血液とヘモグロビンに関して、以前アメリカの研究者の依頼で材料の調達を頼まれたことがあって、しらべたのですが詳細は忘れてしまいました。進化の過程でヘモグロビンを使うようになった動物にはいろいろあって、アカムシなどもそうですが、貝類でも見られるわけです。もちろん、全く同じ化学構造の同一物質ではなくて、微妙に違いますが、生理的な機能は同じようなものです。幼生から発生して、どのくらいの段階でヘモグロビンを作り始めるか、が研究テーマだったと思いますが、結果はうまく出なくてわからずじまいだったようでした(その後何もなかったので)。

投稿: beachmollusc | 2008年8月 3日 (日) 07時40分

アカガイは日本の沿岸から消えてしまっているのですが、その代用でマルサルボウという砂浜の貝が使われることもありますね。また、クイチガイサルボウという、二枚の殻の噛み合わせがズレているのもあります。写真では判別できませんが、これは本物のアカガイでしょうか。また、国産だったでしょうか。

投稿: beachmollusc | 2008年8月 3日 (日) 07時44分

おはようございます。顕微鏡写真まで撮って頂いてありがとうございました。血球系の細胞に見えますね。おそらく赤血球ですね。すごいですね!感動しました。
beachmollusc先生はじめまして。越後屋と申します。進化の過程でヘモグロビン様タンパク質を獲得したのですね。ところで、ご存じのようにヒトの血球系細胞は幹細胞から分化して、その課程で赤血球は核やミトコンドリアなどが抜けてできますが、アカガイなども同様なのでしょうか。

投稿: 越後屋久三郎 | 2008年8月 4日 (月) 08時01分

立つ人さん、ご謙遜を。あなたの包丁捌きはいつもお見事で、クエを捌くときもスッポンを捌くときも、素晴らしい話芸で、これはいつかこういったジャンルのお笑いが確率されるのではないかと思っています。もちろん、スッポンの首を切るところはテレビでは映せないかもしれませんが・・・・・

投稿: からっぽ親父 | 2008年8月 4日 (月) 13時38分

MYMY先生、コメントありがとうございます。確かにユスリカも赤い体液をしていますね、成虫になるとどうなるのでしょうか?

アカガイはいつもはない事、量も少ない事から恐らく地のものだろうと思います。一度魚屋さんに確認してみなければいけませんね。

投稿: からっぽ親父 | 2008年8月 4日 (月) 13時41分

越後屋さん、携帯電話もいろいろ使い方があって面白いですね~。またいろいろ撮影してみましょうね。

投稿: からっぽ親父 | 2008年8月 4日 (月) 13時44分

越後屋さん、こちらこそ、

専門的な突っ込み質問にタジタジです。

幹細胞あるいは卵細胞から様々な細胞に分化することは生物の共通現象ですが、その細胞構成単位の変化については調べてみないと詳細はわかりません。あいにく、無脊椎動物に関して詳しく研究されることは少なく、情報も乏しいでしょう。進化の結果に見られる多様性には驚くことばかりです。アカガイ類の血球形成が発生段階のどこで始まるか、面白い研究テーマですが、それをやろうとした専門家がずっこけたので、どうなったのかわかりません。フォローしている別の研究者がいてもよいのですが。

投稿: beachmollusc | 2008年8月 5日 (火) 19時30分

幼虫から変態して成虫になるときにガラガラポンとやりますから、親では子供が持っていたものが消えて新しいシステムになっているだろうと思います。昆虫類に関しては詳しく勉強していないのでこれ以上はコメントできません。海の無脊椎動物で幼生からまったく違った親の形態に変態して、その際に消化酵素が切り替わって食性が変化するようなことはごく当たり前に起こっています。元をただせば、同じ遺伝情報を持った一つの細胞から出発しているわけで、結局持っているもののどれをどの時期に、どの順序で働かせるか、といった「遺伝子発現の調節」の仕組みが重要です。これは今後の大きな研究課題として残っています。

投稿: beachmollusc | 2008年8月 5日 (火) 19時38分

MYMY先生、ガラガラポンっていうのは面白い表現で、失礼ですが笑ってしまいました。

その昔、アカウニの後期八腕期幼生から稚ウニに変態する様子を顕微鏡で眺めていました、月並みな言い方ですが、まさしく神秘ですね。

また幼生というのは、とても綺麗ですね。

投稿: からっぽ親父 | 2008年8月 6日 (水) 14時17分

からっぽ親父さん、こんばんは。貧乏暇なし、仕事が忙しくて、もう目が回りそうです。
先生詳細なご説明を頂きましてありがとうございました。専門以外の領域のことになると、つい好奇心が先立ってしまいます。素人の無礼をお許しください。無脊椎動物の遺伝子発現制御に関してはまだまだわからないことが多そうで、とても興味深いですね。


投稿: 越後屋久三郎 | 2008年8月 6日 (水) 21時00分

綺麗な幼生が変態する姿の不思議、まったく同感です。学校教育で単なる映像でなく、これをナマの姿で生徒や学生が一度でも見ることができる機会を作れば、生命と自然を軽視するような人間にならないのでは、と思われます。

話は変わりますが、最近、ウミガメ問題にハマっています。ブログで論説を書いてみました。捕鯨問題の場合と同じく、わが国の水産庁のやっていることを見ると、世界の孤児になりたがる習性が抜けていません。日本が昔のままの(狩猟本能むき出しの)野蛮な国であるような姿を誇示し続けてくれています。国際保護動物であるアオウミガメをグルメの対象にして、それを世界に誇ってもらってはジョークにもなりません。

投稿: beachmollusc | 2008年8月 7日 (木) 12時51分

最近、こういった実験とか観察とかの授業は一番省略されてきたようですからね~。

ウミガメですか、このへんでも沢山産卵上陸するところがありますね。
延縄にかかるんですか?あまり聞いた事がありませんね、サメはかかるそうです。イルカは絶対にかからないらしいです。

イルカにしてもウミガメにしても、米式巾着網の被害はどうなんでしょうか?これは入ってくると聞いた事がありますが・・・・・

投稿: からっぽ親父 | 2008年8月 7日 (木) 15時22分

アメリカ政府は漁業でウミガメなどが被害を受ける状況を改善するため、トロール網にはカメを逃がす装置の取り付けを義務付けています。巾着網ではカメが溺れないようにして逃がしているはずです。殺したら大変な罰金が科せられます。延縄の混獲について、私も具体的な話は聞いたことがなかったのでしたが、調べてみたら相当深刻な状況と思われました。皆さんが知らないのは水産庁による都合の悪いことの情報隠しのためでしょう。

投稿: beachmollusc | 2008年8月 7日 (木) 20時04分

カメさんは肺呼吸ですから、延縄や網の中へ入り込んでしまったら、確実に命はないでしょうね。延縄については、友人に聞いてみましょう。

あと、定置網に入ってしまうカメさんもおおいのではないでしょうか?袋網に入ってしまえば、まず死んでしまいますね。

私が大学4年の時、米式巾着の船ができましてね、1000トンクラスですよ。それで、同級生が航海に行って操業の写真を見せてくれました、いやはや驚きましたね巻いた網の海上へモーターボートが張り込んで、カツオやマグロがお汁粉状態。品質は落ちるでしょうし、カメさんやイルカも入ってしまうと聞き、ずいぶん荒っぽい漁業だなあという印象でした。

最近のマグロ資源減少もこういった漁業の影響の方が大きいんじゃないでしょうか。

投稿: からっぽ親父 | 2008年8月 8日 (金) 15時37分

太平洋漁場で高速、高性能の大型まき網漁船で、魚群探査ヘリコプターまでついていて、マグロの群れを追いかけ、一網打尽にしてシーチキン缶詰をつくっているのがアメリカ式ですね。

アメリカのNOAAのサイトで質問受付コーナーがあったので、アメリカの漁業規則のウミガメ保護施策にまき網についての条項が無いのはなぜですか、という質問を出しておきました。返事が楽しみ?です。

投稿: beachmollusc | 2008年8月 9日 (土) 07時46分

当然、一回の操業コストもかさむでしょうから、効率よく大量に獲るんでしょうね。

またお返事があったら教えてください。

投稿: からっぽ親父 | 2008年8月10日 (日) 17時51分

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