この世界の片隅に
振り返ってみると、2008年の元旦に、こうの史代さんの紹介をしている。
今日発売された『漫画アクション』で『この世界の片隅に』が最終話を迎えた。
物語は戦時中で、漁村で育った、浦野すずが呉に嫁ぎ、その戦時中の生活や心の動きを見事に静かに表したもので、こうの史代ワールドと言えるのではないだろうか。
非常に悲しいことも、さらっと流してしまい(実はさらっとではないのだろうが)当時の風習や広島県の習慣を広島弁で伝えてくれる、また絵は時に水彩風、時にクレパス風と趣向を凝らして楽しませてくれる。
単行本は既に上下と二冊刊行されており、最終刊は4月28日に発売されるという。
この下巻ですずはいろいろ大切なものを失う、そして最終話では新たな明るいステップを示唆して終了する。
まさしくいつも通り、淡々と終了するのだ。
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