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2009年5月18日 (月)

魚卵?

Hatena1 水中生物シリーズの第二段といったところで・・・・・

友達の鰻養殖業者、hさんから電話があり「鰻の池の中に魚の卵らしいものがいっぱい増えて・・・・鰻の卵じゃないだろうし・・・・」とのことだったので、何事にも興味旺盛な私は急いで駆けつけてみた。

直径1mm前後の球形で、色も黄色みがかった白色。確かに卵のようだ。

卵なら、発生の具合が顕微鏡で覗けるかもしれないので、少量もらって観察してみることにした。
Hatena4  実は顕微鏡で覗いた時点で、これの正体がすぐに分かってしまったのだが、それはこの拡大写真にも良く現われている。

実はこの生物は魚卵ではなく、原生動物「ツリガネムシ」の仲間が集合したものらしい。ツリガネムシは釣り鐘のような形で広がった部分に繊毛が生えて、食べ物を食べている。反対側には柄があって、植物やゴミなどに付着しているのであるが、これがまさしく、小さなゴミの周囲に放射状にツリガネムシが付いて魚卵のように見えるのである。きれいな言い方をすれば、夜空に上がる花火のような形をしている。
Hatena3 では、また一つ携帯電話顕微鏡写真を。
090518_10200001 鰻の養殖池では、薬品というものはほとんど使わないので、このように水棲生物って結構たくさんいるようだ。

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