方広寺 奥山半僧坊
東名三ヶ日インターを降りて30分ほど走ると、臨済宗の古刹「方広寺」があります。その鎮守の守が『奥山半僧坊』で境内に方広寺と半僧坊大権現の神殿が建っている訳で、いわゆる神仏混淆なのでありましょうか。
明治以降、神仏分離令が出て神と仏は分けられてしまったのですが、日本の古来からの土着信仰もあり、神も仏も一緒くたに祀ってしまうというのが日本人らしくて好きですね。
伊勢神宮へ行って、人間観察をしていると面白いですよ。木や石や山を一生懸命拝んでいる人が必ずいます。まあ、それが不自然でないのが伊勢神宮の不思議なところですが。
さて、この方広寺は現在浜松市に入っていますが、ちょっと前までは引佐郡引佐町という小さな田舎町で自然がいっぱい。鍾乳洞の竜ヶ岩洞もすぐ近くにあります。
所々にあるもみじも紅葉の真っ最中です。 この参道は『哲学の道』と言うんだそうですよ。哲学とは全く無縁の私ですが・・・・・
湧き水がせせらぎとなって流れているので、小魚を求めてカワセミも近くに棲んでいるんでしょうね。
猪の足跡も見られます。受付の方に話を聞いたら、足跡だけではなく、姿も時々見せるんだそうです。
こちら、県下最古の建物『七尊堂』1401年建立だそうですが、中を覗いてもかなりぞんざいな扱いなようです。
「文化財を保護しましょう」って普通、釘打ちするかい?ついでに調べてみると「玉島證券」ってのは現在の新光證券だそうですよ、株のことも分かりませんからネットで調べました。
これが半僧坊真殿。 昇り竜と
降り竜、なかなか見事な作品です。江戸末期から明治初期の彫刻家『後藤岩五郎』の作だそうです。
方広寺の本堂は只今大改装中で外観を観ることはできませんでしたが、ご本尊の釈迦三尊は別棟に安置され、間近で拝観することができました。このお釈迦様、元は水戸にあり、かなり傷んでいたものを黄門様の言いつけで修理したのだそうです。それを、この寺に貰い受けたとか。
まだしばらく近くで拝むことができますよ。
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