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2010年3月 6日 (土)

カラスのお宅拝見!

Karasu1 木登りが得意な写真家、いえ自然報道家といった方が良いかもしれない、宮崎学さんのとっても面白い写真集が出ました。その題が『カラスのお宅拝見!』。タイトルの通り、北海道から九州にいたるカラスの巣を100写したもので、それがカラスの生態から、巣の材料をその地域や世相を交えながら実に見事に解剖して、我々素人に解説してくれてある。

じつのところ、我々がカラスの巣を見るといっても、高い木の枝にカラスが巣を作っているなぁ、と眺めているだけであるが、冒頭で述べたようになにしろ木登りの得意な方であるので、登ってみて確かめてみないと気が済まないのであろう。
Karasu4_2 

私も田舎育ちで、子供の頃はおやつと言ったら、木の上にあるものだけだったので、椎の木や柿の木(もちろんよその)に登り、少しは自信があった。ところが、宮崎氏のアトリエで「先日登った」という松の木を見たときに、これは素人の木登りではないなと脱帽した。

そして、この子供の木登りが、カラスが身近に巣を架けるか架けないかの重要なファクターだと分析する。

100個の巣を並べられると、カラスの巣は実に個性的で、私が見ても几帳面なカラス、ずぼらなカラスってのがよく分かる。よく物干し台のハンガーを失敬して、巣に使っていると聞くが、その他にも人造物が実に多彩に使ってあり、都会や工事現場などでは、ほとんど人造物でできているものもある。

一番驚いたのは、内装に暖房用であろう、繊維ものが良く使われていること。人造物なら、人工繊維、天然物なら動物の毛、狸の毛が多いのにビックリ。案外身近に狸って居るのだなぁ~と納得。しかし、人毛もあってちょっと不気味だが、カラスにとってはそんなことはお構いなしであろう。
Karasu2 ここ一色町では、他の地域には少ないカラスの巣の素材がある。それがこの、養鰻場のビニールを留めるためのステンレスのバネ。非常に丈夫であるし、あちこちの養鰻場に無造作に置いてあるので、カラスは巣の外装用に良く運ぶ。

ところが、この辺はカラスの巣に適した木が少ないので、ついつい電信柱を利用することになり、あちこちでショートして停電ってことになる。カラスの営巣シーズンになると、中電があちこちパトロールして、巣を撤去している。

さて、カラスという、スズメと並んで身近に感じる野鳥、もっと理解するためにぜひ一冊。
Karasu3 そうそう、昨日猛禽類が居るので見ていたら、カラスが少しずつ集まって来て、恫喝してましたがな~。

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コメント

色々な新聞、週刊誌で紹介されていますね
お薦めな一冊です、身近なカラスの巣なんて知っているようで誰も知らない、凄い本だと思います。

投稿: 北割 | 2010年3月 6日 (土) 20時48分

週刊新潮でも紹介されていたので、買ってきました。
仕事場に置いておいたら、お客さんが喜んでみていましたよ。
とても身近な存在ですからね、興味があるんでしょう。で、内容が面白いので、皆さん大喜びでした。

投稿: からっぽ親父 | 2010年3月 7日 (日) 10時01分

昨日、gakuさんに会いました。
テレていました、よ。
そして、「ありがとう」だって…!!

投稿: ばんどり | 2010年3月11日 (木) 13時17分

そうですか~昨日お会いしたですか~

またさかな村へも遊びに来て下さい、とお伝え下さい~。

投稿: からっぽ親父 | 2010年3月11日 (木) 14時33分

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