浜名湖で中学生の乗ったボートが転覆して、一人亡くなったとのこと、まことにお気の毒なことでした。ご冥福をお祈りいたします。
テレビ画面で見てみると、あのボートは「カッター」ですね。本船が動けなくなって、避難したり救助に向かう船で悲劇が起こったことは皮肉なことです。
カッターは学生時代何度も漕がされたことがあり、その難しさは手漕ぎボートの比ではありません。櫂(オール)は固定されていなくて、半円形の窪みに入っているだけですから、ヘタな漕ぎ方をしたり、波が荒かったりするとすぐに外れてしまいます。
足も尻も特に固定する場所はなく、板の上に座って前の人の座る板に足をかけるか、下に置くだけ。本来なら、腹筋を使って肘を曲げずに体全体で漕がなければなりませんが、素人にはそんなことは全く無理。腕だけで漕がなければいけませんから、すぐに腕がクタクタになってしまいます。
つまり普通でもかなり過酷な訓練となりますから、あの悪天候では全く自殺行為といっても言い過ぎではありません。しかも通常左舷右舷6人ずつが漕ぎ、艇長と呼ばれる一人が舵を操作、艇指揮と呼ばれる一人が号令をかけて、櫂の動きを合わせるようにします。それで初めて、カッターとしてのまともな動きとなるのですが、聞くところによると船によっては素人ばかりで、生徒と学校の先生が乗っていただけだと言うではありませんか。
カッターが危険な訳ではありません。私も学生時代、台風が近づく長崎半島をぐるりと回航させられたことがありました。いくら漕いでも半島の位置が変らず、心細い思いをしましたが、カッター部の先輩達の操船と号令で、数時間後見事に脇岬の港に到着できました。つまりカッターは扱いさえ間違えなければ、非常に安全な救命艇なのです。しかし、少なくとも中学生の海洋訓練には向かないと思います。
学生時代、カッターを漕いでいる写真がありましたので。
これはクラス対抗のカッターレースです。もちろん、一回戦で敗退しましたが。前の四人は比較的、櫂が合っていますね5人目6人目は、この時櫂が海中に入っていますので、ブレーキとなる可能性があります。
これも後ろの三人が良いフォームです。私?右舷7番です。
さて、金曜日晩酌をやっていたら、町内のHさんからメールが入り「明日、暇だろうから紙貼りにいらっしゃい」とのこと。つまり、刈谷万燈祭の紙貼りに来いとのお誘いです。
昼から三億円の商談がありましたが、蹴って駆けつけましたよ。後が恐いから。
紙貼りって結構難しいんですよね。骨組みを組んだ方が、紙貼りのことを考えずにやっているところが多く、複雑すぎるから。ある程度コツがあって、奥の張りにくい所から貼っていかないと、あとで奥が貼れなくなっちゃうんです。
で、何を作っているのか分からないまま紙を貼ってきました。またいつか報告しましょう。
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