今日はナマコ
今朝はとても冷たくて、零度を下回ったのですが、日が昇るのに従って暖かくなり、港ではカモメさん達が日向ぼっこの真っ最中でした。
彼らも食糧を確保するためには、海が穏やかな方が良いでしょうね。
さて、船が少しは出たようで、魚がありましたが、最近早朝の仕事が忙しく面倒な下ごしらえは出来ないので、ナマコを買ってきました。
ナマコはご存知、棘皮動物(門)でこの中には5つの綱(こう)が存在します。ウミユリ綱、クモヒトデ綱、ヒトデ綱、ウニ綱、ナマコ綱と5つです。ウミユリ綱では浅い岩礁の海に、鳥の羽を束ねたような海藻と見間違うものが存在しますが、これがウミシダで一番よく見かけるウミユリの仲間です。
クモヒトデは、海岸で石をめくったりすると、ミミズのような細い腕を持ったヒトデがいますので見たことがあると思います。
ヒトデ、ウニ、ナマコはよくご存知だと思いますが、この中でヒトデはあまり食べるという話は聞いたことがありません。もちろん体は石灰質で食べても硬く美味しくないと思います。
その昔、高校生の頃、北大出身の先生が「海水浴でヒトデを捕まえて、たき火に放り込み、焼けた卵巣を食べた」と言っていましたが、これも遊びでやったことで、食べる習慣があったのではないでしょう。
ナマコは「これを最初に食べた人は偉い」と言われていますが、グロテスクという概念は現代のように本や映像が氾濫しているからこそ起こるのであって、その頃は単純に生きているもの=食べ物の可能性がある。という事だったのではないでしょうか。もちろん、最初は二杯酢とか三杯酢ってのはないのだし、先程のヒトデのように、ただたき火に放り込んで食べただけだと思います。以前、志摩の船越ってところで、ナマコの焼いたものを食べさせて貰ったことがあります。また棘皮動物ではありませんが、韓国ではホヤの焼いたものを食べたことがあります。
さて、ウニなんですが「足のあるものは机以外食べる、飛んでいるものは飛行機以外食べる」と言われた中国人も、ウニはあまり食べなかったようですね。現代の、中華料理なのかフランス料理なのか、はたまた日本料理なのか分からない料理ではありません。その昔の、本当の中華料理です。
これは私の全く個人的な見解ですが、ウニは(卵巣は)乾燥できなかったからではないでしょうか、つまり中華料理の海鮮原料はほとんど乾物なんですよね。間違っていたらごめんなさい。
で、ナマコに戻りますが、マナマコですね今我々が普通に食べるのは。これには赤、青、黒、ってありますがこれは全部同じ種類だと言われています。筋肉中に存在する骨片が同定の判断になったのでしょうか?
さて、ナマコの腹側・・・どちらが腹でどちらが背なのか分からない?いや頭も分からないぞ・・・・とにかく細い吸盤のようなものがいっぱいありますが、これは「管足」です。これで移動していきますが、この管足はウニにもヒトデにもあります。水族館などで、ガラス壁に付着した管足を見てきてください。
では、きょうはナマコ、いただきます。
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コメント
今も昔もナマコは飢餓の状態でないと食えませんぜ・・・。
でも最初に食った人は思わず「イケル!」と言ったかも・・・。
塩水で洗ったら旨いだろうな~。
投稿: 北割 | 2011年1月 8日 (土) 20時55分
誰もがそう思っていても、結構喰わず嫌いの人が多いようですよ。
我が家の女房も、ゲテモノは食べられないはずですが、このナマコは「美味しい」と食べてました。下手に処理せずに、薄く切って、酢醤油、大根おろしとネギの薬味、あったら柚子の皮といった所でしょうか。
投稿: からっぽ親父 | 2011年1月10日 (月) 11時14分