捕鯨2
私が高校三年生の頃ですから、もう40年も前になりますが、ある水産関係の本を読んでいたら、「西暦2000年には、地球の人口は70億人とも120億人とも推測される」と書いてありまして、70億と120億ではずいぶん開きがある推測だなと思ってはいたのですが、この本が書かれたのが1960年代の30数億人の頃ですから、なかなか推測しにくかったとは思います。
そして、「人口の増大はは食糧危機に繋がる」とし、そうなった時の「世界的に有望な食料は、カツオと南氷洋のオキアミだ」と書いてありました。
まあ、これは人間がほとんど食料として使っていない資源で、オキアミはクジラの餌としては知られていますが、人間が食べるなんて夢にも思っていなかったし、カツオは日本人が刺身やたたき、鰹節に使う程度だったからなんでしょうね。 ところが、クジラはずっと南氷洋に暮らしているのではないし、オキアミだけを食べているのではありません。イワシやサンマやイカを掃除機で吸い取るようにむさぼり食っちゃってる訳です。
ですから、今世界的にこういった小魚が激減してしまって、鯛やヒラメ、鰻の餌が高騰しているのです。欧米人は、イワシやサンマが減っても、自分たちが食べる訳じゃない。もちろん、鯛やヒラメの養殖がたちいかなくなっても、なんの問題もないと考えているでしょうが、こういった小魚の魚粉って結構、家畜の餌として使われていることは知らないようです。
牛には例のBSE問題の時に、動物質の飼料は与えなくなったと思うのですが、ニワトリには結構使ってますし、タンパク質ベースで考えれば、牛にだって魚粉を使わなくなった分は植物蛋白の原料を増加しなければいけませんから、「風が吹けば桶屋が儲ける」式に、色々なところで連動していることを知らなければいけません。
ですから、ここ50年以内でアメリカは単なる口減らしのために、クジラを殺さなければいけなくなるし。中国は9割の虐げられた民衆に、腹一杯の食料を与えるために、近い将来捕鯨に向かうのではないかと思っています。その時は護衛艦付きで、SSがつきまとったら、一発でミサイル攻撃でしょうね。
これは私の個人的な考えですが、賭けても良いです。50年後、50年後ですよ。
最近のコメント