辛いネズミゴチ
今月の初めに、魚屋さんから「辛いというか、苦いというか、おかしな味のコチがある」と聞いたので、図鑑で調べてみると、確かに『ヤリヌメリ』というネズミゴチの仲間が、異臭がして、食中毒の恐れがある、と書かれていました。
しばらくすると、これではないかというコチを保存しておいてくれたので、見てみることにしました。ご丁寧にも、ネズミゴチを比較に付けてくれました。
上がネズミゴチ、下が怪しいコチです。
下から見たところ、ネズミゴチの方が吻が尖っているように見えます。次の写真からは、怪しいコチだけです。
しり鰭は下の部分が黒いです。
鰓蓋の棘は一本で尖っています。
第一背鰭は、3本が糸状に伸びています。
さて、これが『ヤリヌメリ』でしょうか?
異臭があるというので、鼻の先まで持ってきて嗅いでみますが、両者に違いはありません。
という訳で、試食してみることにしました。
匂い、味が分かりやすいように素焼きです。
結果は、味も変りませんでした。異臭もないし、辛くも苦くもありません。
残念ながら、今回の実験(?)では、真相を解明することはできませんでした。また次の機会を楽しみにしていましょう。
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コメント
お久しぶりです。食中毒の恐れのあるものを実食!探求心に頭が下がります。でも現在の図鑑とかは、過去の方々の探究心で出来上がっているんでしょうね。感謝ですね。
投稿: 天に月、地に山 | 2011年8月12日 (金) 23時53分
おはようございます。
探求心などと、大袈裟なものではなく
ただ、食いしん坊なだけです
図鑑などが進歩したおかげで、我々素人も「食」を含めて、楽しむ幅が広がったことは確かですね。
本当に有り難いことです。
投稿: からっぽ親父 | 2011年8月13日 (土) 08時09分