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2012年7月21日 (土)

Kudoa septempunctata

ちょっとショッキングなニュースが飛び込んできました。

韓国産ヒラメからクドア・セプテンプンクタータ

山形県は18日、新庄市の飲食店で食事した5人が下痢や嘔吐おうとなどの症状を訴え、同店で提供された韓国産養殖ヒラメの刺し身から寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ(クドア)」が検出されたと発表した。

県はクドアを原因とする食中毒と断定。ヒラメの廃棄で、食中毒の拡大や再発を防止できることから、営業停止処分は行わなかった。クドアによる食中毒は県内で初めて。

 県食品安全衛生課によると、5人は14日昼に同店でヒラメの刺し身を食べ、約4時間後に症状が出た。4人が医療機関を受診し、うち1人が入院したものの、18日現在、全員が快方に向かっているという。

 厚生労働省によると、クドアは養殖ヒラメに寄生することが確認されており、昨年6月、食中毒の原因物質に加えられていた。

(2012年7月19日14時21分  読売新聞)
Kudoa(クドア)とは原生動物の、粘液胞子虫の一種で、以前から海水、淡水の魚に寄生することは知られていました。
あまり宿主の生命には左右されない種類が多かったようですが、身質を著しく劣化させる、いわゆるジェリーミートという状態になってしまうことはあったようです。一つの虫としては非常に小さなものですが、シストと呼ばれる集合体を魚の筋肉中で作ることによって、身質に変化を与えるようです。
その昔、鰻の体があちこち窪みができてしまう症状がありました。ベコ病と呼ばれましたが、これも粘液胞子虫の一種プリストホーラが寄生したものでした。現在では、全く見られないとのことです。
Kudoa 魚病の本などは、あまり売れないので、あまり出版されません。この魚病図鑑は平成元年に出されたものですが、もちろん今回のKudoa septempunctataは当然、この図鑑には載っていません。それもそのはず、認定されたのが昨年の6月だという事です。
ショックなのは、今回の寄生虫はヒラメの身質を劣化させるのではなく、生食した人間に嘔吐や下痢などの食中毒症状を引き起こすことです。
魚の寄生虫では、スルメイカや鯖などの寄生虫アニサキスが、人間の胃の中で大暴れすることは有名ですが、今回の寄生虫も魚の鮮度とは全く関係ありませんし、ヒラメ自体が刺身で食べなければ意味のないものですから、日本の養殖業者も風評被害がかなりあるのではないでしょうか。

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