とても新鮮なサヨリ
スギちゃんが、「自分も一発屋芸人になるんじゃないかと心配している、と良く書かれていますが、いやいや、これも芸の一つとして考えれば、立派な2発目という事になるんじゃないでしょうか。
そういえば、戦場カメラマンさんという方が居ましたが、あの方も見事な一発屋だったですね~。
今年の4月に、同じような記事を書いたんですが
http://pinno601.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-cf8d.html
魚の新鮮さを判断するのに、色や弾力を見るってのがありますが、数なくともその魚の寄生虫が生きていれば、まず新鮮だと判断出来ると思います。
サヨリのエラに寄生するサヨリヤドリムシ、4月には非常に寄生率が低く「途中で取れてしまったのか」と書きましたが、どうやらその可能性も高いようです。
サヨリの体表にしがみついている、サヨリヤドリムシです。もちろんまだ生きていますから新鮮です。
通常、サヨリが生きていて、海中を素早く泳いでいるなら、サヨリヤドリムシもこのような危険なことをしないでしょうし、餌も取りにくいから、サヨリが漁獲されてから鰓からはい出してきたと考えますが、いかがでしょうか?
中にはお馴染み、抱卵中の虫もいます。黒いのは、マンカ幼生が成長して出産間際だということです。
と、ここまで書いてネットで調べてみると。
http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/74098412/HU_FSC_1_1-10_2004.pdf
瀬戸内海のウオノエ科魚類寄生虫
山内健生*・大塚 攻・仲達宣人
広島大学大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター
(平岩・井上, 1940; Inouye, 1941).Inouye (1941) によ
ると,母親の育房内で成長したマンカ幼生は,6-7
月に海中へ泳ぎ出て短い自由遊泳生活を行った後,
サヨリの体表で寄生生活を開始する.はじめは全個
体が宿主の体表に寄生し,若い雄の特徴を示す.体
表への寄生後しばらくすると,ペニスの形成と精巣
の発達により,幼生は雄の特徴をおびる.しかし同
時に卵巣では卵原細胞が生産される.8月を過ぎる
と宿主の鰓腔内へ侵入する個体がみられはじめ,鰓
腔内へ侵入した個体はそこに定着し雌へと性転換す
る.つまり,ペニスが消失し,精巣も萎縮し始め,
逆に卵巣は急速に発達し始める.一方,体表に付着
したままの個体は,精巣のみが発達し,雄として成
熟する.しかし,いずれの個体も別の性の生殖腺が
残存物として残る.翌年4月に雌の腹側に育房が形
成され,その中に卵が産まれる.交尾と受精につい
て詳細は知られていないが,この時期にも雄は宿主
の体表にみられるので,雄が鰓腔内に侵入し,交尾
と受精が行われると考えられる.
なんと、サヨリヤドリムシは体表で生活している(特に雄は)と書いてあります。とんでもない勘違いだったんですね。一つ利口になりました、すぐに忘れるでしょうけど。
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