ウオノエの仲間
このブログでは魚が良く出てきますから、当然魚の寄生虫があった場合はそのつど観察して記録することにしています。
タイは有名ですが、マルアジやサヨリ、カイワリなどでは節足動物の『ウオノエ』の仲間を報告したことがあります。
今朝は南蛮漬け用に小鯵を買ってきたところ、
初めて見るウオノエの仲間ですね。
しかし、こんな小さなアジに寄生していたのでしょうか?
全長10cm位しかありませんから、そんなに長い間生きているとは思えませんが・・・・・
腹部には卵が・・・・・このまま成長すると、確かマンカ幼生になるんですよね。
しかし、尾部の棘が気になるなぁ~口腔内に寄生するんだったら、絶対邪魔になるはずだし。体表に寄生しているんですかね~?
40尾のアジを全て内臓と鰓を取り除いたんですが、他にはいませんでした。
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コメント
はじめまして。
写真を拝見する限り、イワシノコバンというウオノエの仲間ではないかと思います。
口ではなく、魚の体表に寄生します。「イワシの」という名ですが、アジに寄生することもあるようです。
投稿: ノエ | 2014年9月 7日 (日) 21時00分
ノエさん、初めまして。
なるほど、「イワシノコバン」ですか。
確かに口腔内のものより、動きが良さそうな気がしますね。体表に付いているなら、漁獲の時などに外れてしまう可能性が高いので、今回は見つけられてラッキーでした。
またいろいろ教えてください。
投稿: からっぽ親父 | 2014年9月 8日 (月) 06時18分
おっしゃるように、体表に付くタイプのウオノエは魚市場で外れて(外されて)しまうことが多いので、出会えるとタイノエよりもラッキーです。
一色はぜひ一度行ってみたい漁港の1つです。
実は大学でウオノエの研究をしていまして、もしもまた見かけることがありましたら、ぜひメールをいただけると幸いです(ウオノエは冷凍保存していただけると助かります)。
よろしくお願いいたします。
投稿: ノエ | 2014年9月19日 (金) 22時38分
そうでしたか、下手物好きなのでウオノエの仲間を見るたびにアップしていました。やはり多い魚とか季節があるんでしょうね。
この辺のサヨリにはほとんど寄生していました。
見つけたらとりあえず、冷凍しておきます。
魚の情報も必要ですね。
投稿: からっぽ親父 | 2014年9月20日 (土) 07時24分
ありがとうございます。
ウオノエの仲間は、いったい何種類いるのかや魚種との対応関係など、よくわかっていないことが多くて、謎多き生き物です。
マダイ、カイワリ、サヨリはよく寄生しているので入手しやすいのですが、稀にしか採れない魚や水産上重要でないいわゆる雑魚に付いているウオノエは(少なくとも研究者にとっては)とても貴重なのです。
もしも上記の3魚種以外の魚で、ウオノエっぽいものがおりましたら、ぜひぜひご連絡ください。
魚の情報もいただけると試料としての価値が高まります。可能であれば、魚の一部(ヒレなどで大丈夫です)も一緒に冷凍保存しておいていただけると、後でDNAから魚種を特定することもできるので助かります。
唐突なお願いを快諾していただきありがとうございました。
投稿: ノエ | 2014年9月21日 (日) 20時53分
了解しました。
マルアジにも高確率で寄生しているのを見たことがあります。あとはアカムツかな?
また面白いものがあったら冷凍しておきますね。
投稿: からっぽ親父 | 2014年9月22日 (月) 06時27分