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2014年8月 6日 (水)

木村政彦

ゴジラが日本を襲撃した年、日本の格闘技史上最大とも言える対決があったらしい・・・私はこの年一歳になったばかりですから、らしいとしか言えません。

それでも、長じていろいろな本(ほとんど漫画)を見て、力道山と木村政彦という柔道家戦って、力道山が勝ったということは知っていました。もう少し大きくなると、この戦いは初めから筋書きがあったのに、力道山がそれを破って一方的に木村政彦を殴る蹴るの反則まがいの行為で、ノックアウトしてしまった事も聞いていました。
しかし、その当時私はテレビで力道山を見て知っていましたし、プロレスが筋書きがあるものだとも推測していましたが、ただの柔道家がレスリングに敵う訳がないと思っていました。
Kimura しかし、今回この「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか」を読んで、その当時の柔道と木村政彦の力を全く勘違いしていることに気がつきました。
本の表紙が木村政彦です、この体は本当に寝るのを惜しんで稽古してできた体です。
本ではいろいろな方に取材して、木村の強さを読者に認めさせようとしていますが、それがいちいち裏打ちがあり、読んでいて力が入ってきてしまいます。
私としては珍しく、この上下巻を読みきるのに一ヶ月以上かかっています。面白くないのではなく、力が入って疲れてしまい前に進んでいけないのです。
戦後、柔道で食っていけないようになった木村が、ハワイに渡り柔道の戦いやプロレスを始めます。そのファイトマネーで、夫人の結核治療のためのストレプトマイシンを買って送ったと言います。それが沢山送ったものだから、夫人だけでなく同じ病気の同室の人たちの治療もできたとか。
作者は木村よりの人ですから、力道山との戦いで真剣勝負だったら、木村が勝った、と言うかと思ったんですが、やはり木村の負けだっただろうと言います。それは実力で木村が劣っていたのではなく、何が何でも勝とうという執念が力道山のほうが大きかったのだと言います。
ただ、いろいろな柔道家にインタビューしていますが、最強の柔道家であったことは間違いなく、その柔道が今の柔道とは全く違う、最強の格闘技であったようですね。相手がヘーシンクでも全盛期なら全く問題なく勝ったと言います。
youtubeで探すと、力道山対木村政彦の試合がアップされていますが、この録画は力道山に有利に編集されたものだそうです。
他にも、ブラジリアン柔術の開祖とも言えるエリオ・グレーシとの戦い(全く子ども扱い)やテレビで木村政彦の特集かなんかあったんでしょう、その番組を分割したものがあります。生前の木村政彦にインタビューした場面もあり、とても興味深いです。
本当にとんでもなく面白い本だと思いますね。

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