そんな馬鹿な!と思ったら。
一色漁港の西側の海岸は、ここ数年は閉鎖されていますが、旧一色町では有数なアサリ漁場で、今頃は観光潮干狩りで賑わっていたはずの海岸です。現在はカイヤドリグモの影響かアサリが激減して潮干狩りは中止されています。
そこの海岸で何年か前から、年間を通じてこのような看板が出されるようになりました。
そして、古い海苔網で実際に立ち入ることが出来ぬよう、フェンス代わりに張り巡らすようになってしまいました。
しかしこれは、完全にアウト!
海というものは、国民全員のものなので立ち入りを禁じたり、妨害することはやり過ぎです。
この辺までの警告はギリギリセーフでしょう、実際にアサリ漁師さんが種子(たねこ)と呼ばれるアサリ稚貝を採ってきて放流するという、粗放的なアサリ養殖をしているのですからね、しかしそれはあくまでも漁業権だけであって、海を愛して散歩したり観察する権利を妨害できるものではありません。
これなんて完全に勘違い、立ち入り禁止の上、海水も使用禁止と書いてあり、罰金まで取るという漁協の名前入り看板です。
海水だって商売に使うほど大量に持って行くならともかく、魚を飼うためだとか、アサリの砂抜きに使うためだとか、で少量持っていく権利は日本の領海内で日本人であるなら咎められることはないはずです。
誰かこの看板を立てるときに、反対する人間はいなかったのかと悲しくなりますね。海は自分のものだという、漁協と関係者の驕りがしっかり見えます。
これは一度、県の水産課か水産庁にきつく投書しなければいけないと思っていたら、今年になってから、この看板と海苔網フェンスが全て撤去されていたのです。
おそらく私と同じ考えの方がいらっしゃったのだと思います。今は役人も大人しくたったでしょうから、やんわりとではあるでしょうが、ダメ出しを食らったんでしょうね。
この看板だけは残されていましたから、私とほぼ同じ考えだったんだと思いますよ。
まあ漁師さんや漁協には同情しますよ、アサリは捕れなくなっちゃうわ、密漁者には気をつけなきゃいけないわではね、でもやり過ぎ。
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