ヒサウチソウ
以前このブログによく遊びに来てくれた、某医学系大学の先生が工事中の堤防で発見された、ケブカツルカコソウの保護に尽力されていると聞き、興味を持ったのですが、人見知りの私は訪ねていく勇気もなく、近場の縄張りの徘徊にいそしんでいました。しかし、ここはその発見現場からそう遠い所ではありません。もしかするとと思っていたら、こんな植物が一本だけ堤防の道路脇に生えていました。
ケブカツルカコウソウはシソ科の植物だと聞きました、なんだか雰囲気が似ていますがちっとも毛深くはありません。一応写真を撮って、パソコンに取り込んで拡大してみます。一眼レフとパソコンってのはこんな時に非常に便利です。実体顕微鏡の役目を十分に果たしてくれます。
これは恐らくシソ科の植物ではなく、ゴマノハグサ科の外来植物でしょうね、と当たりを付けて帰化植物図鑑を調べると、1巻にはありません。すると2巻にヒサウチソウという名前が出てきました。
葉の形状もまさしくヒサウチソウです。地注意海沿岸が原産で、我が国では1982年に名古屋で発見されたとか、なるほど近い。ヒサウチソウの和名は帰化植物研究家の久内清孝さんを記念して付けられたそうです。
非常に繁殖力が旺盛で、種子が埃状だとか、近くにケブカツルカコソウの繁殖地があるようですから心配ですね。
今朝現場へ行って抜き取ってきました。葉や茎の表面には細かい繊毛があり、粘液のようなものが見えます。触るとベタベタしていますね。その辺に捨てると危険なのでビニール袋に入れて、市の燃えるゴミの時に出しましょう。
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