真珠
寒くなって正月が過ぎると、三重県志摩地方では真珠の浜揚げのシーズンです。海面の水温が下がった方が、真珠の照りが良くなって品質が上がるんだそうです。
以前、何回か真珠ができあがるまでの仕組みは、このブログでお話ししたことがあると思います。
つまりアコヤガイの生殖巣に他の貝の殻で作った球形の核を挿入し、きれいな真珠層を持った他のアコヤガイの外套膜の切片(ピースという)を接着させ、しばらく養生するとその外套膜が核の周りで細胞分裂して、真珠袋を形成し真珠層を分泌して、きれいな真珠を作ることになります。
先日、我が家の婆様が片付けをしていたら、30年以上前の三重県に住んでいた頃のマッチが出てきました。
開けてみると、中に真珠が数粒と私が生産したアコヤガイの稚貝が入っていました。恐らく私がお手伝いに行ったとき、いただいてきた真珠でしょうが私が貰ってきたくらいですから、一級品ではありません。
中に二つが接着してしまった真珠が入っていました。これなんぞは、真珠が出来る際に真珠袋があり、真珠層を分泌していた証拠のようなものです。二つの核を手術で入れ、それぞれにピースを接着させたのでしょうが、何らかの影響で二つの核が近くに寄りすぎてしまったんでしょうね。そこで二つの核に二つの真珠袋が合体して、真珠層を分泌し核までも合体してしまったんでしょうね。
こうなった真珠は二等品ですし、よほど真珠がきれいなら特殊な使い方も出来るでしょうが、高くは売れませんからこのような物が多ければ、半年以上お世話した業者さんはショックですね。
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