クサギ
臭いことで有名なクサギ、確かに葉を揉んで匂いを嗅いでみるととても臭い、ただこの新芽も食べられると聞いたので、いつか実験してみなくては。と思い三年くらい前に、隠岐の中上さんにfacebookでお伺いを立てたところ、「あまり美味しくないですよ」とのお答え。
その後、二回春を迎え今年こそやってみなければ、と菖蒲を採取してからその近辺でクサギの採取もやってきました。何しろいくらでもありますから、ぜいたくに本当の若芽だけを摘んできました。
この植物、確かに臭いのですが私にはどこかナッツの匂いに通じるようなものがあり、もしかして私の好みに合うのではないかと密かに思っていました。
この新芽が花の蕾のようにすぼんでいるものですから、ハナグモの待ち伏せ場所になっているんですね。事実、芽を摘んでいたらナナフシの子どもが出てきました。
通常、擬態をしているので滅多に目に出来ませんが、今回はラッキー。しかし、ナナフシは成虫を見たことがないんですよ・・・私。よほど上手に化けているんでしょうね。
クサギの調理ですが、かなり水をかけ流ししながら、芽を軽く揉むように流し洗いして、水を二三回換えてから、少量の塩を入れて湯でアク抜きをしました。あまり長いと、くたくたになってしまうと思ったので3分くらいにしておきましたが、ゆで汁はかなりのアクが出ているようで、茶色になっていました。
しかし、そんなことでひるんではいられません。味が分かるように、おひたしと、ちょっと甘みを加えた胡麻和えを作って貰いました。
結論を言えば、苦い。アク抜きが足らないとも言えますが、これがクサギの味とも言えます。facebookでも報告したのですが、コシアブラが1~2,タカノツメが3~4の苦みに対して、このクサギは6~7の苦みでしょうか。特に味の良さも感じられません、例の匂いも全く感じられず、これはアク抜きの際に消えてしまったようです。逆にこの匂いが残っていた方が、風味や味を感じて多少美味しいと思ったのかもしれません。
以上のことをfacebookで報告し、実験終了と言ったところ、中上さんもそれ以降食べていないと仰ってました。
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