大ボク
お盆前、いつもの気前の良い鰻屋さんから電話があり、鰻を焼くから取りに来てくれとのこと。
喜んで出かけていくと、かなり太い鰻が氷の中に入れられていた。開くのに暴れて危険だから、仮死状態にしておくのだと言う。確かに、普通の鰻でも開きにくいのに、大きい鰻では暴れてしまうと手が付けられないだろう。
聞くと、太いものでは大ボクと呼ばれる2.5pつまり1尾400グラムはあるだろうとのこと。今は、シラスウナギ不足で飼育の形態も違っているので、そんなに大きな鰻ができあがることはないという。その昔は、一つの池で長時間飼育して、トビ群を網選別して出荷、タネを入れて。と言う風で出荷の際の網に入らなかった大物が生き続けることになる。まあそれだけシラスウナギが安くて沢山池入れされていたと言うことだろう。
大きい鰻は開くのも大変だが、焼くのも大変。今回はいつもの炭焼きではなく、専用のガス焼き台で焼いてくれた。ただ、これも大きすぎて、尻尾がはみ出して焼くことになった。しかし上手くしたもので、長い鰻も焼いている間に見事に縮み上手く焼けるのである。
ただし、これだけ大きいと小骨もかなり気になるのは確か。大人なら大丈夫だが、小さな子供は喉に骨が刺さらないか心配である。
そこで、「うざく」を作ってみることにした。
蒲焼きにした鰻を、しばらく甘酢に浸けこんでおけば、南蛮漬けの要領で小骨も柔らかくなるのでは?との目論見である。
出来上がったものを、二軒の孫達の家に届けたが、一番小さな5才のカプチンも美味しかったと言ってくれたので、作戦は成功だったと言える。
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