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2024年1月 8日 (月)

暮れの西尾市大騒ぎ

暮れも押し詰まった大晦日前、西尾市は大騒ぎとなりました。
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ふるさと納税の返礼品として、西尾市が出していた鰻の蒲焼きに産地偽装問題が起こってしまったのです。返礼品として蒲焼きを作っていた、鰻丼屋さん、なんでも一番人気だったと言います。そこが、愛知三河産の鰻ではなく、台湾・中国産の鰻を使っていたことが判明し、警察の捜査が入ったというのです。通常、食堂で使う鰻に産地表明義務はありませんから、普通なら外国産を出していてもおとがめはありませんし、おそらく日本中の鰻丼屋さん(名古屋の有名店でも同じ)はこれをやっています。

一言言っておかなければいけないのは、中国・台湾産の鰻でも不味いわけでも、昔のように禁止薬品が含まれているわけでもありません。試食テストをしてみても、誰かが格付けテストをしてみても、偶然はあっても分かるはずがないのです(余談ですが、種が変わってしまうと、分かる方がおそらくいらっしゃるでしょうね)

今回の件は、店にも三河産を使っているという表示ですし、ぬるさと納税の返礼品は加工食品なので、産地偽装は完全に違反となります。

ここの店主は、三河産の鰻が品薄になってきたので、店で使う鰻に関しては、外国産を使ったけど、ふるさと納税の返礼品には地元産しか使っていない、と言っているそうですが、その辺の捜査結果はまだ出ていません。
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なんでも愛知県警の捜査員が、出入りの産地問屋にも20~30人押し寄せて、資料を押収していったそうです。

今回少し調べてみましたが、これはシステムそのものに問題があるのではないでしょうか。西尾市がふるさと納税返礼品として、上げている鰻に関して、加工場を持っている産地問屋はともかく、聞いたことがない飲食店や、加工場はないだろうと思われる養鰻場、数え切れない業者が名を連ねています。今回検挙された鰻屋さんも、早めに店を閉めて、返礼品作りに勤しんでいたと聞きますから、このふるさと納税に関わる仕事がかなり美味しいものなのではないでしょうか。どこか特定の所が美味いめをするようなシステムは止めた方が良いんだけどね。

 

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