寄生虫の話は続きます
人間に対する重篤な影響を与える寄生虫は数多く知られていますが、日本住血吸虫のように、人間や哺乳類が水中に入ることにより、皮膚から浸入して寄生されるという事はあまり知りませんが、それ故、農業従事者や、子供の水遊びで多くの被害者を出したのでしょうね。
一方、淡水魚や蟹など、加熱していない魚介類を食べることによる、感染は今でも時々出ているようですね。額口虫は雷魚やコイ・フナ等の淡水魚を刺身で食べることにより感染すると言われています。これは中間宿主が二つあり、第二中間宿主が淡水魚のようですね。虫が皮膚の下を匍匐して移動すると言いますから、気味が悪くその移動先によってはかなり重篤な症状になるようです。
サワガニやモクズガニには肺吸虫が寄生しています、これも沢ガニは第二宿主で、第一宿主はカワニナだと言いますね、つまり感染した人間やイノシシの糞が水中に入り、虫卵が水に入ると孵化しそれがカワニナに寄生、カワニナを食べたサワガニやモクズガニが感染、それを食べた人間や猪が最終宿主となるようです。
上述の寄生虫は、経口的に生の感染生物を食べることによって起こりますから、要は食べなければ良い。私も、淡水魚の刺身は食べません。モクズガニも毎年食べますが、かなりしっかり火を通します。また、淡水魚をさばいたまな板や包丁も気をつけなければいけませんね。
最近怖いのが、エキノコックスです。
知多半島では野良犬からエキノコックスの虫卵がかなりの確率で発見されていて、もう知多半島ではエキノコックスは定着してしまっている。と考えられているようです。エキノコックスは北海道に棲息するキタキツネの寄生虫としてあまりにも有名なのですが、何故有名かと言いますと、人間に感染したときの症状がかなり重篤だからです。キタキツネに感染しても、あまり重篤にはならないようですが、虫卵をまき散らすことになります。知多半島の場合は、各種野ねずみ、野良犬・ホンドキツネと言う図式です。
これも虫卵を人間が経口的に取り込まなければ発症しません。山に入った時に、沢水を飲むとか。沢でセリやクレソンを採集して、生で食べたとかの行為をしなければ心配はないでしょうね。
もちろん、これ以外にも私が知らない寄生虫は沢山あると思います。くれぐれも感染しないように注意しましょう。
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