淡水海綿
知り合いの鰻屋さんから電話があり「ちょっと教えて欲しいことがある」とのこと。
私で分かることならと、早朝出掛けていったのだが、到着前に霧雨が降っていて実に蒸し暑い。風も全くないので、不快指数が最高なんだろうな~と思いつつ、目的地に到着。
すぐにタンスイカイメンだと分かったが、淡水に海綿が居るなんてことも、普通の人間ではなかなか理解できない、しかも海綿って植物なの?という方が多いのではないだろうか。
海へ潜る方なら、結構色々な種類を見かけたことがあるし、貝類の養殖をやっている方でも何種類かをご存知だと思う。もっとも、その種名まで知っている方は殆ど居ないだろう。
形態はほとんどスポンジ・・・もっともこの海綿がスポンジの語源だが。
海綿動物門という一つの門(phylum)を形成している。実のところこの生物の生態は全く知らない。
ただ海洋に多数の種が存在しているが、淡水にも何種類かが存在し、固着して生活し水を濾過しながら食物を得ている。これがこのお宅の養鰻池に増えてきて、わたしに電話が掛かってきたらしい。養鰻池の壁面に多数が固着しているので、気味が悪くなったらしいのだが、飼育している鰻に悪影響を与える事は全くない・・・と思われる。面白いことに、この池を管理している方が「この池は、水が澄んでいたからよく見えた」と仰っていたので、「水が澄んでいたから見えたんではなく、これが居たから水が澄んだんだよ」と言っておいた。
体内に小さい球形のものが多数見えましたが、これが繁殖、発生に関係するものではないだろうか?
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