pinnoのカプセルトイが売られていたと、娘が買ってくれました。
本来がガチャでランダムに出てくるものなので、全種類集めるのは時間とお金がかかるのでしょうが、楽天で売られていたとか。
前部で4種類、本来二枚貝の中に棲息していますので、プラスチックで二枚貝を作り、その中に入れてあります。pinnoをこのようにフィギュアにするのは、他のカニ類より簡単かもしれません。が、元々小さなカニなので大きくすると可愛さがなくなってしまいます。しかし、寄生性のカニのため脚や鉗脚は細く脆い構造なので、このようにするしかありません。
何種類かが知られていますが、同定は難しく、私でも(しばらくpinnoについて、勉強していました)分類・同定は出来ません。ただ一つ、ケガキに規制するクロピンノは色が黒いので、分かると思います。このpinnoは一番ポピュラーなオオシロピンノをモデルにしているのではないでしょうか。
このカニについては約20年間に、時々ブログで書いています。私がネット生活を始めてから、ハンドルネームでずっと使っていたものですから、愛着はあります。
このカプセルトイに使われているpinnoは全て雌です。雄は雌の10分の1位しかなく、通常自由生活をしていて、交尾のために雌の棲む二枚貝に入り込むと考えられています。そのため非常に小さく、甲もフラットに出来ています。
研究で何百というケガキを開けて調べましたが、雄と雌がアベックで入っている事も良くありましたね。wikiではアサリの中に入っているオオシロピンノはほとんどがメス。オスは普段外にいて、交尾のときだけ二枚貝の中に入るのではないかと考えられている。メスについても、貝の中から出しても半年くらい生き延びるものもあり、そこまで宿主への依存性は高くないようだ。 と書かれていますが、確かに雌を二枚貝から出しても直ぐに死ぬようなことはありません、ただしこれは実験室の中でのことであって、天然の海では直ぐに魚や他のカニに食べられてしまうでしょうね。また、二枚貝から出すと、石などにしがみつく性質があるようで、私が見たものはエアストーンにしがみついたものでした。
餌は、二枚貝の鰓の上を細い鉗脚で、髪を梳くように貝の餌を横取りしているという文献がありましたので、自然界では生きてはいけないと思います。雄は知りません。
このフィギュアの色が背中側がオレンジ色にしてあるようですが、本来これはカニの色ではなく、内側の生殖巣(卵)が透けて見えるためだと思われます。
また、これは目の所の顔料が流れてしまっていますから、不良品です。どこで作っているのでしょうか?
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