2010年4月 9日 (金)

鰻の完全養殖

http://www.asahi.com/food/news/TKY201004080525.html

ニュースを聞いたときに『完全養殖』ってことの意味が分かりませんでしたが、人工的に種苗生産された鰻から、種苗を採ることができた。つまり、受精卵が孵化して、飼育中であるということらしいですね。このニュースで少し意味が分からないのが、

「今回、稚魚を全長45~70センチ程度まで成長させ、約50匹にホルモンを繰り返し投与して成熟させて人工授精し、1匹が3月26日に約25万粒の受精卵を産んだ。」

とありますが、体内で人工授精させて、受精卵を産んだということなんでしょうか?鰻は体外で放卵、放精が行われて、体外で受精するものと思っていましたので、認識を変えました。つまり、天然界でも交尾するという意味ですから、益々、鰻は精が付くというイメージになるかと思いますがいかがでしょうか?

当地区は、鰻の一大生産地ですので、喜ばしいことだとお喜び申し上げます。しかし、知り合いの鰻養殖業者は、全く無関心という訳ではありませんが、比較的冷めていて、近年のシラスウナギの不漁による価格高騰を抑えるようなことは不可能だと思っているようです。

それはやはり、養殖種苗であるシラスウナギになるまでの時間がかかりすぎるということでしょうね。今回使用した親鰻もシラスウナギになるまでに、1年以上かかっているのではないでしょうか。これではコストがかかりすぎます。もちろん、初期のレプトケファルスの餌も分かりつつあるようで、今後の研究が待たれます。

では天然のシラスウナギは一体どれくらいかかって、成長しているのでしょうか。

これは、シラスウナギの耳石という器官を削って調べることにより、判明していて日令で180日位なんだそうです。つまり、天然で0.2グラムに満たないシラスウナギになるまでに半年、捕らえられて養殖し、蒲焼きになるまでに半年という訳です。

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