方向音痴という言葉があるが、正しい日本語かと考えてみれば全く間違った日本語である。しかし、この正しい日本語がないということは昔の方々はあまり間違う人がいなかったのか、間違っても気にしなかったのか、間違った人は遭難して死んでしまって淘汰されたのか。。。。。
私はかなりの方向音痴である。車の移動では最近カーナビというものを付けたのでちょっと遠出をしようかと出かけることもあるが、カーナビが付いていても道を間違えることが多い。
一度、今はアメリカに行ってしまったガールフレンドと横浜の街を歩いていて彼女に言ったことがある。「もし迷子になって道を選ぶときに、私が選んだ道の反対の道が正解です」と。幸いその時はすぐにもう一人のお友達も来てくれたので迷子にならなくて済んだが。
幸田町と蒲郡市の境の山裾に猿田彦三河神社があり、その横を通る林道がウォーキングコースとなり遠望峰山(とぼねやま)の山頂付近まで行っている。しかし、林道を歩いてもちーーーっとも面白くないので、途中の登山道に入り込み木々の間を徘徊し始めた。12日の土曜日のことだ。
普段歩いている西尾茶臼山近辺よりも少し高い山々が連なっているだけあって、木々は高く薄暗い。沢を渡ったり、沢自体が道になったりで結構ハードな登山道だが、オフロードバイクが走った跡がある。なにもこんな自然の中に排気ガスをまき散らす必要はあるまいに。
しかし山頂付近に来て、異様にやかましいバイクの音しかもすごいスピードで走っている音だ。
ここは「三河湾スカイライン」という有料道路が通っていて、最近それが無料化されたとかで何台かのバイクが猛スピードで何回も同じ道を走り回っている。これもガソリンが安くなった影響か?バイクに気を付けながらしばらく歩くと、三人のライダーが休んでタバコを吸っていた。若者かと思ったら結構いい年をしたおっさんたちだ。車からは排気ガス、鼻からはタバコの煙で、春の徘徊イメージは最悪であった。マムシグサでも吸ってればいいのに!
車道の三叉路あたりから上に登るような道があったので登ってみると、そこが山頂だった。昔、ここはいろいろなレジャー施設があったらしいが、今はその面影はない。遠くに三河湾らしき景色が見えるが、春霞と大きく育った樹木に阻まれて景観は今一である。
昼食のおにぎりを食べて、元来た道を帰ろうと山道を下っていった。
しばらく歩いていると、どうも行きの道と景色が違うような気がする。もっとヤブツバキの花
が沢山落ちていて、帰りに写真を撮ろうと思った場所に行き着けない。分かる場所まで戻ろうと思ったのだが、そうたいした山ではないしどこかに出られるだろうと思ったのが大間違い。確かに林道に出ることは出たのだが、元来た道の遙かに東の場所、山の頂上は一点だが小さな山でもすそ野は広いということを実感した。
やむを得ず、確実に分かる場所までもう一度登山、もうヒーコラヒーコラバヒンバヒ
ンである。
もう一度言っておくが、私が選んだ道の反対の方が正解である。
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