2024年12月 8日 (日)

この世界の片隅に

開戦記念日のきょう、『この世界の片隅に』の映画をNetflixで観ました。その昔、漫画アクションに連載されていて、その漫画を見るためだけに、その週刊誌を買い、連載が終わって単行本が出たときにも、三巻を買って読み直してみた。
http://pinno601.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/post-4ad4.html

何回かこのブログでも紹介してきたが、実は映画が出来上がると聞いたときに、あの原作が違った姿に描かれはしまいかと危惧し、今まで観ることをしなかったのだが、やっと観る勇気が出て観てみた。

感想はと言うと、概ね原作に忠実で、実にきれいに描かれていてホッと一息。すずの声をのんさんが演じていて、彼女がすずさんの雰囲気を上手く出しているのに感心してしまった。
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この物語、ほのぼのとし過ぎていて反戦ものではなさそうに感じるのだが、あの有名な『はだしのゲン』よりもずっと戦争の恐ろしさを感じることが出来ると思っていて、この三巻を小六になったゆずちゃんに貸しだしてあげた、時代の違いはあっても、何か感じるところがあるのではないかと思っている。

また一度では分からないことも、何度も読み返せば、この物語の素晴らしさがきっと理解できると信じている。

 

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2024年9月24日 (火)

掛川行(後編)

小6の孫ゆずが友達にお土産を買いたいから、どこか掛川のお土産を売っているところに行きたい。と言うので、兄の家を辞去して、掛川城近くまでやって来ました。
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結局大したお土産はなかったのですが、全員でソフトクリームを食べたり、記念写真を撮ったりしていましたが、私には懐かしい所なので、散策してみました。

本丸の再建以降、お城に来たことはあるのですが、あちこち工事されていて、昔との場所の合致が出来ませんでした。今回この位置からよくよく眺めてみると、何となく昔の面影が浮かんできます。
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城の入り口の左、この部分にその昔、何種類かの動物が飼われていたことがありました。動物と言ってもカニクイザル(ももこという名前でした)熊、クジャク、カラスなどでしたが、その熊が小学生の女の子の足に噛みついたという話が出てきましてね。単に都市伝説かと思ったら、我が家の婆さんも知っていましてね、その被害者も知っていましたから、本当の話だったんですね。
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その向かい側が掛川市役所だったんです。この橋の欄干の向こう側、木の塀に囲まれたところで、何が出来ているかと歩いてみましたが、広大な空き地があるだけでした。やはり、裕福な刈谷市とは違いますね。掛川市の中心部の中の中心部ですが、有効活用するだけの金がないのでしょうね。

この橋が架かっている川は「逆川」と言って、江戸時代には一応、お堀の役目をしたのでしょう。

その後帰途につきましたが、浜松インターで夕食、静岡おでんなど思い思いのものを買ってきて、いただきました。

今回も素晴らしく楽しい旅が出来ましたが、娘達とその連れ添い、孫達に本当に感謝でしかありませんね。通常、なかなかこのような事を計画して、直ぐに行動に移してくれる事はありませんからね。

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2024年8月30日 (金)

強者どもの夢の跡

ここは西尾市一色町の海岸部、俗に新田と呼ばれる広大な部分です。新田と言われているのですから、明らかに埋め立て地でこの新田は『竹生新田』と呼ばれていますが、「ごほう」と呼ばれている場合もあります。
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40年ほど前に、一部が産業廃棄物の埋め立て地となっていましたが、また再び産業廃棄物の埋め立て地候補となり、なんでも買収が済んだとか言われたのが数年前、それまでは殆どが養鰻場でしたが、昨今のシラスウナギ高騰で、養鰻場(特に露地池)は需要が減り、軒数も減ったので、完全に買収されたと聞きましたが、それにしては工事が始まらない。一時期、買収した養鰻場の鉄骨ハウスを壊しているのは知っていましたが、一体どうなったんでしょうね?確かに、この新田以外はまだ養鰻業は盛んですし、この前は三河湾。これも最近めっきり弱体化した、アサリ漁もまだありますし、乗りの養殖場でもあります。
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ですから、産廃場建設反対の地域運動も細々行われてはいましたが、その影響なんでしょうか?
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一応、買収した産廃場の土地なんでしょうが、堤防から歩いて侵入することが出来ましたので、散歩してみました。ここは餌を練ったり、保管する小屋ですが隅に大きな竈門のようなものがあります。

これは何かと言いますと、大きな竈門・・・そのものなんです。

半世紀以上前に、配合飼料が出来る前の鰻の餌は、蚕のサナギか、魚だったのです。
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この地区はサナギはありませんので、季節季節の魚(鯖やホッケ等)を貨車で取り寄せ、針金で10~20尾を目刺しして、露地池に入れ与えていたのですが、魚の皮って結構固いのでうなぎが食べられません、最初は包丁で皮に傷を付けて与えていましたが、数が莫大なので気がついたのが、熱湯に通すということ。そうすると、皮が柔らかくなって鰻も食べることが出来ます。一定時間行けに吊しておけば、きれいに骨だけにしてしまいます。
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この竈門を見ると、薪で湯を沸かしていたことが分かります。またもう、釜はなくなっていますから、盗られてしまったのかもしれません。

シラスウナギの池入れ量は、この一色町で昭和の最後から平成初期は最盛期17トン以上入っていましたが、現在は4トン前後、往時は鰻屋さんは天下を取ったような方々ばかりで、鰻御殿が町内に次々と建ったものです。この辺の狭い道も、軽トラックと餌屋の配達の車、鰻問屋の出荷したトラックがひっきりなしに走っていましたが、今は通るのはタヌキとキツネ、ヌートリアくらいの文字通り、けもの道になってしまっています。

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2024年8月18日 (日)

ナツメ

亀城公園の中に一本だけナツメの木があるのを知っているので、見に行ってきました。
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このナツメの木は、もう本体がかなり傷んでいて、あまり長く保ちそうにはありません。ですから、枝の先端部分だけに葉が付いていて、またその場所だけに実がなっています。
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幹はこんな感じ。日当たりも水はけも良い場所なので、そんなに簡単に枯れるとは思えませんが、虫でも入っているのでしょうか。

ナツメは私が小学生の頃ですから、半世紀・・・いや60年以上前に、近所のお宅に木がありましてね、その頃は慢性的に飢えている頃でしたから、そのナツメの実を食べたものです。これは色づいたものより、緑色のものの方が美味しかったような記憶があるので、採って食べてみました。皮が厚く、種が大きい実ですが、シャキシャキとどこかリンゴの風味が感じられます。懐かしい味ですが、決して美味しいものではない。
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こんなものでも腹を満たすために食べていたんだな~と感慨無量。我が家の孫達では、食べてみようなんて気にもならないでしょうね。

もちろんナツメは日本原産の木ではありません。wikiによりますと、南ヨーロッパ原産で中国を経て奈良時代に日本に入ってきたとか、かなり古い話ですね。茶器の棗はこの実に形が似ているからだそうです。実を採ってきて写真を撮らなければいけなかったですね。明日でも間に合うかな。

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2024年8月 9日 (金)

長崎

長崎に原爆が投下されて、今日で79年です。

長崎でお世話になった身としては、毎年意識はしていますが、近年投下時間には式典の声に合わせて黙祷をすることにしています。
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きょうはまた暑い日でしたから、参加者の皆さんが体調を悪くしないか心配していました。

数日前に、イスラエル大使を招待しないということで大騒ぎしていましたし、それに対する抗議なのかアメリカやイギリス、カナダ、イタリアの大使が欠席表明をしたそうですが、何とけつの穴の小さいことか。(長崎がではなく、欧米諸国がですよ)

私は、長崎市が判断したことですから、それで良いと思いますね。アメリカ大使が「政治的に・・・云々」と言ってましたが、それこそ欠席することの方が政治的に忖度しているとしか思えませんね。

79年前、無辜の市民に原子爆弾を浴びせ、数万の罪のない人びとを殺したのですから、ロシアだけでなくイスラエルだって、ガザ地区の老人子供に対する無差別爆撃に対し、長崎市民を代表して「NO!」を突き付けて何がいけないのでしょうか。
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原爆投下は何度も言いますが、明らかな人体実験です。しかも、黄色人種だったから、平気であんなことができる、明らかな人種差別だったと思いますね。

私が長崎に住んだのは昭和47年、原爆投下からたったの27年しか経っていません。その頃の大人は全て、原爆を経験されていましたし、同級生も原爆二世と呼ばれて原爆後遺症に不安を抱えている方が大勢いらっしゃいました。

被災者の方が「最近、欧米の方々の原爆に対する意識が変わってきた」と仰っていましたが、私は何にも変わってないと思います。原爆投下の正当性と、放射能の直接的・間接的な恐ろしさってものは全く理解していませんし、これからも理解しようと思っていませんからね。

今でもハリウッド映画では、簡単に核爆弾を爆発させてしまいます。爆撃の恐怖しか言わずに、放射能汚染なんて全く無視です。

ですから、あの連中またやりますよ。もちろんアメリカだけでなく、ロシアや中国も同じ穴の狢です。

 

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2024年7月28日 (日)

今朝も暑い

昨日からのお祭りですが、あまり夜遅くまで騒がなくなったようですね。

昨夜、太鼓や笛の音がピタッと止んだのは、昨日の内の11時半頃でした。以前は12時までは喧しかったものです。地域の祭ですし、一年間楽しみにしていた方も多いでしょうから、苦情を言うのは野暮ってものです。

例年ですと必ず夕立があるため、万燈にスッポリかぶせるビニールの合羽を用意しているのですが、使わないのが一番です。

今朝は朝から気温は上昇していますが、風がよく通るためあまり暑くは感じません。
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8時過ぎに我が家は30度を超え、9時には32度に近くなってきましたが、湿度もそれほど高くはなく、何とか我慢をしていました。しかし、ついに32度を超えると、風が熱風になってきたのでエアコンを点けました。

万燈に参加している若者も、暑さに慣れていない初日に熱中症になり、足を痙攣させたり、気分が悪くなって脱落してしまいますが、二日目にはやはり慣れでしょうね、脱落者はいなくなります。また、風が少しでもあると、みんな元気ですから、きょうも頑張ってほしいものですね。夜になったら見物に行きましょう。

 

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2024年6月 7日 (金)

めでたきとり

刈谷市歴史博物館で「めでたきとり」という題で有料企画連をやっているらしいので、昼食後歩いて行ってみました。
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ここを訪れるのは二度目でしょうか。前も何か企画展をやっていました。その時のことをもう忘れていたんですね、ここ結構大きいんですが、企画展を開催する場所はそれほど大きな部屋ではなく、小さな一室で行われるのです。ですから、展示物も少ない。それを忘れていました。

パンフレットの最初にはこのように書かれています・・・・・つまりコンセプトということなんでしょうか?

 刈谷市の市章は「雁」と「8」をモチーフとして図案化されています。この「雁」を題材とした絵画や工芸品は数多く存在し、古くから人びとに愛されてきた鳥であることがわかります。

 本展では「雁」主軸とし、刈谷・愛知にゆかりのある鳥を表した美術工芸品を通して、この地域に生息する鳥たちを紹介します。

 また、令和6年は刈谷市歴史博物館開館5周年の節目の年にあたるため、祝賀のモチーフとしてよく用いられる鳳凰や鶴の作品についても展示します。

だそうですが、お分かりでしょうか?
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アンケートがあったので書いてきましたが。

1.展示数も少なく、有料なのにお粗末。
2.作品が小さいものが多く、また古いので黒いものが多いので、年寄りには非常に見づらい。

確かに、600円ですから高いとは言えないでしょうが、これなら名古屋まで電車を使い徳川美術館に行った方がずっと良いですね。

もうこういった企画展での開催展示室は変わらないでしょうから、来るのは止めておこうと心に決めました。

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2024年2月19日 (月)

きょうは雨水

朝から雨が降っていまして、徘徊も出来ずに家でくすぶっていました。

きょうは雨水、空から降るものも雪から雨になる季節です。

雨水の日は俗におひな様を飾る日でもあります。この日におひな様を出すと、良縁に恵まれるとか・・・・・

さて、先日、いつものスーパーマーケットでマサバが売られていました。鳥取産で1尾500円。丸々していたので思わず買ってしまいました。丸のままもらって、アラを味噌汁のダシにしても良かったのですが、いつも通りドレスにしてもらいました。

新しそうなので、店員さんに締め鯖はどうか?と聞いたところ、「ちょと・・・・・」と否定的なお返事だったので止めました。一色で買ってくる場合、どこも「締め鯖」を勧められますし、中にはかなり古そうな鯖でも「締め鯖OK」と書いてある魚屋さんがあります、これはどういう違いなんでしょうね、おそらくどちらも現地で冷凍されたものだと思うのですが、違いがあるのでしょうか?」
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鯖は三枚におろして、以前やったカレー味のオリーブオイル焼きにしてみました。結構良い鯖でしょ。売り場のおばちゃんに「私のような丸々太った鯖を選んでね」とお願いしておきました。
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粉は片栗粉と浅岡スパイスのカレー粉を、だいたい半々で混ぜたものです。

ニンニクのスライスをオリーブオイルで焼いてから、鯖を焼きました。そうそう、1時間くらい前には塩で締めておきましたけどね。
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そこそこ脂がのっているので、塩は強めの方が良かったです。とても美味しい鯖でした。

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2024年2月10日 (土)

初めての経験

https://youtube.com/shorts/od2wH6UuFFY?si=WD96oBPMztNYFn05

昨日初めて、高速道路で軽自動車を運転してみました。

短距離でしたが、車体が振動したりする不具合も全くなく、快適でした。

豊田南インターから乗り、ジャンクションを経由して新城インターで降り、一般道を北上し静岡県の水窪町まで。朝早く出掛けたので、8時前には目的地に到着。流石に、山の中ですし、寒かったですね。youtubeにあるように、雪が積もり凍結していました。
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目的地はこの雪の林道の直ぐ下にある『足神神社』。本来の目的は、この直ぐ近くにある場所なんですが、それはまたゆっくり書きます。
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この雪の林道は塩の道です。だからかどうかは分かりませんが、足神神社の直ぐ手前には『鯖地蔵』が建っています。そして、小さな川を隔てた場所にやはり小さなお堂があり、これは『やまめ地蔵』と記されています。
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鯖地蔵が抱いているものが鯖だと言われますが、これは石のお地蔵様なのではっきり分かりません。魚のようには見えますね。
15https://teng-chan.com/2018/12/02/post-13/

やまめ地蔵と鯖地蔵に関してはこちらでどうぞ。
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この小さな川は翁川と言うらしく、天竜川の支流なんでしょうね。

足神神社は、通常無人の神社で小さな社務所らしき建物がありますが、日曜日以外は誰もいらっしゃらないようです。

この塩の道を遡っていくと、青崩峠があり古道の石畳が現存すると言いますから、ぜひ歩きたかったのですが、遭難してはいけないので又の機会にします。

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2023年10月15日 (日)

ツリガネニンジン

東浦のツリガネニンジンは確認してきました、この時期行くと株数は増えているように感じましたが、1株の大きさは小さくなっているように思えますし、道路の反対側の3株はなくなってしまっていました。

実は大府市の小さな水門の土手に沢山のツリガネニンジンを発見したのは、3年ほど前だったでしょうか。その場所へ行ってみようと思ったのですが、暗い時間では場所が覚束ないので、遠回りして行ってみました。
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この場所がツリガネニンジンのちょっとした群落があった場所。手前の土手、ススキかオギが生えている場所です。実はこの水門、歴史的な謂れのある場所らしいです。
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明治時代に出来た「砂川樋門」と言うらしいです。そう言えば「たたき」って昔聞いたことがありますよね、土間や小さな金魚の池などを作ったようです。
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いえいえコンクリートで作られた開閉式の水門ではありませんよ、ここの案内看板が立っている場所が、昔の工法で作られた「砂川樋門」です。
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その横の岸辺がツリガネニンジンの点在する場所です。何年か前はもう少しあったんですが、他の植物に押されて少なくなっているような気がします。セイタカアワダチソウも分布し出しましたので、やられてしまうかもしれません。また下に降りた際に、アレチヌスビトハギの種子が下半身にびっしり付着しましたので、この植物のアレロパシー効果も危惧されるところです。
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夜が明けたとは言え、まだ暗いのでストロボを焚いての撮影です。

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